最速の月曜公開!全重賞の展望をお届けします
※月曜段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。 「直線が長いコースのマイル戦」ということでは、桜花賞と同じ。桜花賞が阪神外回りコースで行われるようになってから、クイーンCの重要性が格段にアップ。最近ではホエールキャプチャ、ヴィルシーナ、ミッキークイーンというのちのG1ホースがここから巣立って行きました。 牝馬は牡馬よりもレース後の回復に時間がかかる場合が多いので、ここから桜花賞に直行する馬も多く、関東馬にとっては最重要ステップになります。また、昨年のミッキークイーンのように、レース間隔を重視して地元戦ではなくこのレースを選ぶ関西馬も増えており、レースレベルも年々確実に高くなっています。 1.新馬・未勝利からの臨戦は不振 前走が新馬・未勝利戦だった馬は過去10年で[0-2-1-31]と芳しい成績を収めていません。たとえばフェアリーSが500万条件と大差ないメンバー構成で行われることと比較すると、このレースは格段にハードルが高くなっていることがわかるでしょう。 2.差し・追い込みが届く レースレベルが高くなるにつれて、近年は差し・追い込み馬の台頭が目立つようになっています。最近5年間でフォーエバーモア、ヴィルシーナと先行馬が2勝していますが、両馬はいずれも上位人気で展開に恵まれたわけではありませんし、それ以外の3着以内馬はすべて差し・追い込み脚質。強い差し馬が能力を出しきれるレースになっています。 3.関西馬の存在感高まる 関西馬がこのレースに使ってくるということは、なにか「ここでなくてはならない」という理由があるということ。それが左回りなのかレース間隔なのか、事情は様々ですが、輸送のリスクを押して出走してくる以上はマークを外せません。過去10年間3番人気以内の関西馬の成績は[2-1-3-3]で勝率22.2%、複勝率66.7%。きっちり結果を出しており、馬券的には頼れる存在です。 サプルマインドは新潟の新馬戦で2馬身半下したコルコバードが菜の花賞3着で、また菜の花賞2着のフロンテアクイーンも同じ新馬戦で下しています。つまり、牝馬戦線トップクラスの能力はすでに新馬の時点で証明済みと考えられます。前走の白菊賞は京都内回りで外を回しすぎたのが敗因。今回は左回りの長い直線にデムーロ騎手と、新馬当時と同じ条件が揃いますから、実力を遺憾なく発揮できるでしょう。 メジャーエンブレムは阪神JFが2馬身差の完勝。現時点で世代トップの実力は誰もが認めるところです。ただし、当コースではアルテミスSを2着に敗れた「前科」があります。折り合い面の難しさもありますが、直線の切れ味勝負になった場合は目標にされる弱みがあるのも事実です。 エクラミレネールはキャリアを積むごとにレースを覚えて急上昇中。前走の菜の花賞はフェアリーSでも2着相当の好タイムです。使われながら馬体重が増えている点も心強く、いまの充実ぶりなら東京芝1600mでも。ルフォールは京成杯勝ち馬ベルーフの半妹で大物感があります。今回が試金石になりますが、底を見せていない魅力があり、重賞挑戦でも侮れません。 ラブリーアモンは前走フェアリーS(6着)は大外を回る雑な競馬になったものの直線の伸びは力強く、東京替わりで確実に前進が期待できます。ペルソナリテは新潟2歳S以来の久々となった阪神JFでは6着に終わりましたが、メンバー中最速上がりをマークして3着争いに加わったのは立派です。左回りのほうがスムーズですし、叩かれての上積みも見込めます。ビービーバーレルはフェアリーSが好タイムでの勝利でしたが、東京では過去に3戦して全敗ともうひとつ結果を残せていません。強いメジャーエンブレムにマークされる展開も厳しく、今回は抑えまでの評価。
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