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最速の月曜公開!全重賞の展望をお届けします

1月31日 東京11R 根岸S(G3)

netkeibaデスクの見解

※月曜段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

 フェブラリーSへのステップレースという位置づけもありますが、あまり本番には直結しない傾向があり、むしろダート短距離路線の頂点を争うレースとしての意味合いのほうが強いでしょう。この条件のJRA重賞はプロキオンSと根岸Sの二つしかありません。毎年好調馬が多数集ってフルゲートは必至ですが、下位人気馬までさほどの実力差はなく、昨年などは1着から8着までが0.5秒差の範囲にひしめく大接戦になりました。

1.他場で届かなかった馬が差し届く

 直線が長い東京コースで豪華メンバー。ここを先行馬が仕切って押し切るのは簡単な芸当ではありません。過去10年で先行してこのレースを勝った馬は、重馬場の2009年のフェラーリピサだけ。先行馬の評価は、ここではひとつ下げて考えるのが妥当です。

2.切れ味勝負でサンデー系が浮上

 差し馬有利と言っても前が止まるわけではありません。例年ダート短距離戦としては珍しく僅差の決着になることからもわかるように、ペースが緩んで切れ味勝負になることがほとんどです。切れ味勝負ならばサンデーサイレンス。過去10年間のうち父がサンデーサイレンス系の馬が5勝を挙げていることは注目に値します。

3.5、6歳馬が主力、4歳馬は苦戦

 ダート馬は芝馬よりも完成が遅れるのが通例で、また短距離戦の方がその傾向は強まります。このレースでも過去10年間で4歳馬は勝率4.8%・連対率9.5%と芳しい成績ではありません。5歳馬は勝率9.4%・連対率28.1%で、6歳馬が勝率9.1%・連対率15.9%ですから、この2世代を主力に考えるのが妥当でしょう。

 アンズチャンは前走が再昇級の形ですが、昨春には欅Sで2着があるようにオープンでも性能的に見劣りしません。過去16戦中13戦で最速上がりをマークしているダート界でも屈指の切れ味の持ち主。前走中山では届きませんでしたが、過去12戦して10連対の東京ダート1400ならば話はまったく別です。

 サクラエールはオープン昇級後は2着続きですが、前走ファイナルSでは追い込んであと一歩の競馬でした。手が合う池添騎手に戻って直線の長い東京替わりで、今回は小さくないプラスが見込めます。レッドファルクスは芝とダートを行ったり来たりの戦歴ですが、ダートでは最近2連勝中。芝もこなせる切れ味はこのレース向きで、重賞初挑戦でも底を見せていない魅力があります。

 タガノトネールは南部杯、武蔵野Sと1600mで連続して2着ですが、一番得意なのはもちろんこの1400mです。近況の充実ぶりからは格上とも考えられる存在で、休み明けでも。エイシンヴァラーはカペラSでは人気を裏切る形になりましたが、1200mはやや忙しかったようです。過去2勝を挙げているこの距離ならば見直しが必要。

 モーニンは断然人気に支持された武蔵野Sが3着。そこまでの4連勝が示す通り高い素質の持ち主であることは明白ですし、距離短縮もプラスでしょうが、4歳馬苦戦の傾向もあり、ここは抑えまでの評価。アドマイヤサガスは明けて8歳になりますが、昨秋にオープン特別を勝ってカペラSでも4着ですから、衰えを懸念する必要はありません。サンデーサイレンス系有利のレース傾向からも、ぜひとも抑えておきたい一頭です。

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