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最速の月曜公開!全重賞の展望をお届けします

9月4日 新潟11R 新潟記念(G3)

netkeibaデスクの見解

※月曜段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

 サマー2000シリーズの最終戦で、多くの場合この一戦でシリーズチャンピオンが決定します。今年は七夕賞の1-2着馬、函館記念の勝ち馬、小倉記念の1-4着馬と、札幌記念以外のシリーズの上位馬が数多く登録してきました。1着賞金4100万円に加えて、シリーズチャンピオンの報奨金が4000万円。GIに近い賞金を奪い合う、かつてなく激しい新潟記念が期待できます。

1.夏は追い込みが届かない

 春の新潟と異なって夏は馬場状態が良好なため、新潟記念での追い込み馬は[1-1-1-45](過去10年)と苦戦の傾向です。対照的に、逃げ・先行馬は[4-6-3-32]という好成績。2013年に逃げて2着したエクスペディションは8番人気、昨年2番手追走から2着したマイネルミラノは9番人気と、人気薄の逃げ・先行馬の粘り込みがしばしば波乱の要因になっています。

2.斤量58キロ以上は勝ち切れない

 過去10年で斤量58キロ以上の馬は[0-0-1-8]。多くが単勝配当二桁の人気馬でしたから、このレースでは斤量が重い馬の苦戦は明白です。かといって、近年は極端な軽ハンデ馬もまた不振。「背負いすぎていない実力馬」にチャンスが巡ってくる、という構図になっています。

3.リピーターレースである

 ナリタクリスタルは2010-2011年に当レースを連覇。サンライズベガは2009-2011年まで2、3、2着していますし、他にもトウショウシロッコが3、2着、タッチミーノットが4、2着、エクスペディションが4、2着など、複数回好走する馬が多いのがこのレースの特徴です。

 マイネルミラノは函館記念で待望の重賞初制覇を果たしました。タイムは稍重馬場では出色といえる1分59秒0。これ以上のタイムでの函館記念の勝ち馬は、今世紀ではトウケイヘイローとマイネルスターリーだけです(いずれも良馬場)。昨年の新潟記念で2着したように、じわっと先行できるワンターンの中距離戦は得意条件ですし、また滞在で臨める夏競馬も気性的に燃えやすいこの馬には合っているようです。ハンデも57.5キロにとどまり、重賞連覇のチャンスは十分。

 ファントムライトは函館記念が15着の大敗。慣れない滞在競馬で馬体重14キロ増の影響が大きかったようです。今回は栗東で思い通りの調整ができていますし、新潟記念は休み明けで挑んだ昨年も3着した相性の良いレースです。アルバートドックは乗り難しさのある馬で、騎手を選ぶ面が小さくありません。今回は前走好騎乗を見せた戸崎騎手の連続騎乗ですし、ゆったり構えられる新潟コースも競馬がしやすいはず。58キロの克服が最大の課題になります。

 ロンギングダンサーは新潟大賞典以来の休み明けですが、この馬は5勝のうち4勝が休み明けという鉄砲巧者。叩き2走目だった昨年の新潟記念でも4着していますが、休み明けで臨む今回のほうがローテーション的にはむしろベターと考えられます。ダコールは詰めの甘い馬ですが、58キロはいつも背負い慣れた斤量ですし、デムーロ騎手への乗り替わりで新味を出したいところ。未完の大器で底を見せていないアデイインザライフ、休み明けを叩かれた上積みが見込めるマイネルディーンが押さえ。

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