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最速の月曜公開!全重賞の展望をお届けします

7月31日 新潟11R アイビスSD(G3)

netkeibaデスクの見解

※月曜段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

 超高速の5ハロン戦。日本でもっとも早い時間で決着する重賞です。2013年から開催時期が遅くなったことで梅雨の影響がなくなって、レースの高速化傾向にさらに拍車がかかっています。コース形態の特殊さも相まって、サマースプリントシリーズのなかでも独特の色合いを持つ一戦です。

1.心身ともに充実しているか

 あっという間に決着がつくレースで、出遅れはもちろん、馬群を捌くのに手間取っても致命傷になりかねません。ピークに近いコンディションが必要なレースで、過去10年間、休み明けでこのレースを連対したのは2007年のサンアディユだけ(ちょうど3ヶ月ぶり)。間隔が開いている馬は割引が必要です。また、前走で掲示板を外していた馬の連対も、前走が取り消しになったベルカントを除けば2012年2着のエーシンダックマンだけ。近況のリズムの悪い馬が巻き返しにくいレースです。

2.逃げ馬が共存できる

 コーナーがあるコースとは違って、馬群は縦一列という形にはなりません。ハナに立ち切ることはそれほど重要ではなく、複数の逃げ馬がそれぞれのポジションで余力を温存しつつ追走できます。2012年と2013年は、前走でハナを切っていた馬同士のワンツー。「行った行った」が成立しやすいのは直線競馬ならではです。

3.春の新潟とは別物

 春の新潟は積雪の多い地方の年明け初開催ですから、芝の生育状態は良くありません。馬場が荒れやすく時計もかかり、春の直線競馬は差しが決まりやすい傾向があります。それとは対照的に、夏は絶好の馬場状態。速い時計が求められるため、差し馬にはハードルが高くなります。2014年はセイコーライコウが差し切り勝ちを収めていますが、この年の勝ちタイムは最近ではもっとも遅いもの。強い先行馬がいなかったから勝てたのだ、と考えるべきでしょう。

 特別登録馬のうち、前走で重賞を使っていた馬は4頭しかいません。韋駄天S、駿風Sなど春に直線競馬を使われていた馬が多数を占めるメンバー構成で、悪く言えば新鮮味に欠ける一戦とも言えますが、ただし今年はひとつ大きな見どころがあります。

 ベルカント対ネロ。同じ5歳の快速馬2頭の直接対決です。栗東坂路で快時計を連発する、現役でも指折りのダッシュ力自慢の2頭ですが、直接対決は小倉2歳S以来、約3年ぶりになります(当時はベルカントが2着でネロが7着)。どちらのダッシュ力が優るのか、興味は尽きません。

 負担重量は、両馬とも前走から斤量減となる55kgと56kg。牡牝の差を考えるとネロの方が有利になるはずですが、「とにかく軽いほうが有利」というのが直線競馬の鉄則。55kgでも牝馬のベルカントを上に見たいと思います。

 春の韋駄天Sでネロを差し切ったプリンセスムーンが逆転候補。ただし、当時はハンデ戦で4.5kg差だったのが今回は2kg差に縮まりますし、また高速決着への対応も課題になりそう。ちなみに昨夏の稲妻Sではネロに完敗していています。以下、近況の充実著しいハッシュ、当レース2年連続3着のアースソニック、巨漢馬だけに小細工無用の直線競馬は歓迎のローズミラクル、どんな相手にも大崩れしないアットウィル。

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