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最速の月曜公開!全重賞の展望をお届けします

7月24日 函館11R 函館2歳S(G3)

netkeibaデスクの見解

※月曜段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

 函館シリーズの締めくくり、世代最初の2歳重賞。かつては時計が掛かる決着になることが通例でしたが、一昨年から開催が短縮されたことによって、馬場が良好な状態のまま最終週を迎えるようになりました。函館2歳Sもここ数年は1分10秒前後の速い時計での決着が続いています。

 開催前半に好時計で勝ち上がった馬が最終週の荒れ馬場で苦戦して、思わぬ人気薄が穴を開ける、というのがかつてのこのレースのパターンでしたが、そういうイメージはもう過去のものと考えたほうが良いかもしれません。

1.人気決着の傾向が強まる

 単勝10倍以上の馬が勝ったのは、重馬場で1分13秒台の決着になった2007年のハートオブクィーンが最後です。以降の年は一番勝ち時計が遅い年でも1分11秒2で、勝ち馬の人気は順に[2・1・2・2・3・1・4・1](札幌開催の2009年を含む)。スピード決着で順当に素質馬が実力を発揮できるようになっており、必然的に単勝候補の選択肢は絞られます。

2.上がり3F1位が能力の証

 最近5年間の連対馬10頭のうち9頭までが、前走での上がり3Fの数字がメンバー中1位でした。この時期の1200戦において上がり3Fの数字は、どれだけ余力を残しているかの証明のようなもの。一昨年1番人気で5着に敗れたマイネルエスパスは、新馬を圧勝しながら上がり3Fは3位。昨年2番人気で7着に沈んだメジェルダも、上がり3Fは2着に敗れた新馬戦で2位、勝った未勝利戦ですら3位でした。

2.本州組は一枚割引も

 前走で北海道以外、つまり本州の競馬場で走っていた馬の連対は、この時期の重賞が札幌2歳Sだった時代も含めてわずか1例(2002年2着のトーホウアスカ)しかありません。ただし、3着に入った馬は過去5年でも2頭います。本州組にとってかつてほど壁の高さは感じられなくなっており、長距離輸送のリスクを押しての挑戦には警戒が必要です。

 2歳戦開始からまだ7週間ですが、今年はなかなかの好メンバーが揃ったような印象です。先々も含めて重要性の高い一戦になるでしょう。

 そのなかにあっても、スプリンターとしての才能、現状の完成度ともに、モンドキャンノが頭一つ抜け出しているように思えます。前走の着差(0.2秒)は平凡ですが、それは4着馬までがすでに勝ち上がっているという強力メンバーが相手だったため。そのなかでも上がり3Fは抜けた1位、それも余力残しでマークしています。けっして速いペースでなかったにもかかわらず、持ち時計もナンバーワン。キャリアの少ない2歳戦ではありますが、普通の状態で出走できればまず勝ち負けになるものと思います。

 函館デビュー組では、内に詰まって負けパターンになったのをひっくり返したレヴァンテライオンも高い素質を示しましたが、稍重馬場を考慮しても持ち時計は平凡ですし、上がり3Fもメンバー中5位タイと平凡。短距離がベストではない可能性が低くありません。この馬が差し遅れるケースを想定して、持ち時計・前走上がり順位の上位馬から相手候補を選びました。

 注目はレース上がり1F11秒4の流れを余裕を持って差し切ったラーナアズーラと、初戦でモンドキャンノに完敗したものの、未勝利戦と2走続けて1分9秒台で走破しているドゥモワゼル。以下、1000m勝ちながら圧勝だったガーシュウィン、重馬場にもかかわらず上がり3F34秒台をマークしたメローブリーズ、福島からの挑戦もセンス抜群のバリンジャー、テンのダッシュ力では一番の可能性があるタイムトリップ。少々相手は広く採ります。

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