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最速の月曜公開!全重賞の展望をお届けします

9月3日 札幌11R 札幌2歳S(G3)

netkeibaデスクの見解

※月曜段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

 かつてはロジユニヴァースやゴールドシップというクラシック馬がここに登場したことがあるように、中距離タイプの夏場の大目標として親しまれてきたレースです。しかし、近年は2歳重賞がいくつも新設されたことで、地位が相対的に低下している印象は否めません。本州での勝ち上がりで大物と呼べる存在は見当たらず、北海道の2歳戦の総決算という色彩が濃くなりそうです。

1.前走上がり最速が勝利の条件

 この時期の2歳戦において、上がり3Fの順位は「基礎能力の証明」とさえ言えるだけの重みのある数字です。過去10年間の当レースの1着馬のうち、前走での上がり3F順位が1位だった馬が8勝。残りの2頭は2位と3位でした。

2.大型の牡馬が強い

 函館開催の2013年を除いた過去9回のうち、480キロ以上の馬体重で出走した牡馬が5勝を挙げています。2012年は428キロの1番人気ラウンドワールドが474キロのコディーノの後塵を拝し、昨年は456キロの1番人気プロフェットが492キロのアドマイヤエイカンに競り負けました。

3.新馬勝ちからの直行が有利に

 北海道シリーズが短縮された2012年以降の連対馬8頭のうち6頭までが、新馬を勝ってから直行でここに臨んだ馬でした。かつてはコスモス賞組や未勝利勝ちなど、キャリアの豊富な馬が優勢なレースでしたが、近年は傾向が一変してキャリアの浅い素質型が優勢になっています。

 タガノアシュラは函館芝1800mの新馬を2歳コースレコードで圧勝。逃げる形になりましたが、上がり3F順位も断然の1位でしたから、能力がずば抜けていたということでしょう。負かしたサトノアリシアがそのあと未勝利・コスモス賞を連勝しており、時計だけでなく相手関係の面でも、今年の北海道2歳中距離戦線の横綱と言える存在です。

 トリオンフは新種牡馬のタートルボウル産駒。タートルボウル産駒はこれまでJRAで3番人気以内になった馬が皆無ながら、すでに3頭が勝ち上がっています。トリオンフの勝った新馬戦はスローだったとはいえ、開催後半の函館で上がり3F34秒台をマークしたのは高く評価できます。コリエドールは札幌デビューのクロフネ産駒で兄にベルーフを持ちます。上がりの速い決着のなか、2着馬に一旦交わされながらもゴール前で再度差し返した末脚には凄みを感じました。中2週での臨戦となるので、疲労のケアに成功すれば。

 トラストはラフィアンの岡田繁幸氏が送り込む川崎競馬所属の大物。中央初挑戦となったクローバー賞は2着に敗れましたが、初物尽くしのレースで若さを出しながら2着を確保したことを評価すべき。今回は大きな上積みを期待できます。アドマイヤウイナーの新馬戦はタガノアシュラにこそ劣りますが、こちらも従来のレコードを更新する好タイム。長く脚を使えるタイプで、メンバー強化の一戦でもしぶとさを発揮できれば。

 フラワープレミアは東京芝1600mの新馬を3着、福島芝1800mの未勝利を1着。まったくコース形態の違う場所で両方好走しているのですから、センスの高さは評価できます。意欲の参戦に注目。ハヤブサナンデダロはダートでの未勝利勝ちですが、当日の古馬500万条件でも2着に相当する脅威の2歳コースレコードをマークしての圧勝でした。芝1200mでも2着、4着しているのですから芝がダメなわけではなく、スピードを活かす競馬ができれば見せ場以上も期待できます。

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