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8月21日 札幌11R 札幌記念(G2)

netkeibaデスクの見解

※月曜段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

 真夏の大一番・札幌記念。サマー2000シリーズの第4戦にして最大のポイントが付与されるレースでもありますが、札幌記念の勝ち馬は、凱旋門賞や天皇賞など、GIへ直行するのが普通(過去10年のうち8頭が該当)です。気が早いように見えますが、じつはGIへのステップレースと考えてまったく差し支えないレースなのです。

1.前走GI組強し

 過去10年間のうち函館開催の2013年をのぞく9回で、前走でGIを走っていた馬の成績は、勝率16%、連対率28%。前走でGII以下を走っていた馬に対してダブルスコア以上の数字を残しています。2014年3着のホエールキャプチャ(7番人気)、2010年2着のロジユニヴァース(5番人気)など、人気薄での好走もあり、人気馬以外にも目配りが必要です。

2.スピードが必要

 昨年はトーホウジャッカル、ラキシス、ラストインパクトという、長めの距離で実績を残した馬が人気を集めたものの全滅、勝ったのは1800mのエプソムCから臨んだディサイファでした。一昨年も桜花賞馬ハープスターが断然人気のゴールドシップを負かしていますし、その年の3着馬はマイル重賞3勝のホエールキャプチャでした。札幌記念はステイヤーよりもマイラーがレースを進めやすい傾向がはっきりしています。

3.牝馬が強い

 同様に札幌開催の過去9回で牝馬が勝率18.8%、連対率31.3%と非常に優秀な成績を収めています。前出のホエールキャプチャをはじめとして、フミノイマージン、フサイチパンドラ、レクレドールと、人気薄での好走が目立つのも特徴的で、とくに牝馬が実力を発揮しやすいレースだと考えられます。

 国内外でマイルGIを勝ちまくっているモーリスが登場。前走の安田記念は2着に敗れましたが、香港マイルからの強行軍で完調でなかったことにくわえ、皐月賞馬のロゴタイプがスローで逃げる展開。きっちり2着を確保したことを称賛すべきで、評価を下げる必要はありません。前走で行きたがる素振りを見せつつも崩れなかったのを見ても、2000mでも小回りならば充分守備範囲のはず。相手探しの一戦と考えます。

 相手の筆頭はヤマカツエース。3歳で挑んだ昨年は4着でしたが、その後芝2000mで重賞を2勝と力をつけています。2011年の勝ち馬トーセンジョーダン、2010年の2着馬ロジユニヴァースが宝塚記念の大敗から巻き返していますから、宝塚記念の凡走はそれほど気にする必要はありません。

 ヌーヴォレコルトは昨年の中山記念以来勝ち星から遠ざかっていますが、今回はかなり相手関係が楽になっていますし、またここがアメリカ遠征に向けた壮行戦ということもあって、仕上がりも進んでいます。札幌は初めてになりますが、コースを問わないレース巧者でもあります。

 穴はネオリアリズム。折合に難しさのある馬ですが、昨夏の札幌でルメール騎手とのコンビで2連勝を挙げています。今走はそれ以来となるルメール騎手の騎乗。叩き2戦目でもあり、一変があって不思議ありません。以下、前走は直線で窮屈になって脚を余したメイショウスザンナ、洋芝は得意で今年のメンバーなら格でも負けていないスーパームーン、8歳になる今年も元気いっぱいのヒットザターゲット。

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