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最速の月曜公開!全重賞の展望をお届けします

7月31日 札幌11R クイーンS(G3)

netkeibaデスクの見解

※月曜段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

 真夏の牝馬重賞・クイーンS。GIII戦でありながら実績馬も出走しやすい別定重量で行われるため、GIを目指す馬の秋への叩き台として重宝されています。

 最近5年間では1番人気が3勝で2番人気が1勝。「勝ちに来た馬」がきっちり結果を残している反面、10番人気、10番人気、8番人気、6番人気、7番人気という穴馬も毎年連対を果たしています。さすがにローカルの牝馬限定戦らしく、一筋縄ではなかなか収まりません。

1.スピード勝負に対応できるか

 開幕週の芝1800m戦ですから、速いペースで流れて最後も速い上がりを求められます。当然、スピード勝負に対応できるだけの素地を持っていることが勝ち負けするための必須条件になります。去年の勝ち馬メイショウスザンナは、マーメイドS惨敗からの臨戦でしたが、もともとは1200から1600を主戦場にしていた馬でした。2010年のアプリコットフィズと2012年のアイムユアーズは、オークスからの臨戦でこのレースを勝っていますが、両馬はそれ以前にマイル以下の重賞での好走実績が豊富で、スピード勝負に対応できることはすでに証明していました。

2.ヴィクトリアマイル組強し

 前項で触れた3頭は例外的な存在で、基本的に距離短縮で臨む馬は成績が芳しくありません。過去10年で距離短縮ステップが勝率5.1%、連対率11.9%であるのに対して、距離延長組は11.1%、22.2%ですからほぼダブルスコアです。なかでも注目は、勝率21.1%、連対率36.8%を誇る前走ヴィクトリアマイル組。2011年にコスモネモシンが10番人気で2着しているように、人気薄でも侮れないステップです。

3.前走惨敗馬の巻き返しが妙味

 昨年の勝ち馬メイショウスザンナは前走マーメイドSで10着でしたし、2013年2着のスピードリッパーも前走では13着に惨敗していました。2012年2着のラブフールは8着から、2011年2着のコスモネモシンは13着からの巻き返し。牝馬は精神的に脆い面がありますから、惨敗と好走の振り幅が大きいのが通例です。直前輸送がない北海道開催は、繊細な牝馬の巻き返しがとくに起こりやすい時期でもあります。

 オークスで小差2着したチェッキーノが登場。春のクラシックを賑わせたスターホースですから、1番人気が予想されますし、当然実力的にも一目置かれるべき存在です。

 ただ、この馬はまだ身体に芯が入っていない状態。今まで外を回る競馬でしか結果を残していませんし、また追っての反応に時間が掛かるのも課題。アネモネSの勝ちタイムも平凡で、小回り開幕週のスピード競馬で能力全開となるかについては、心許ない部分が残ります。

 ここは、パフォーマンスに計算が立てられる古馬から入りたいと思います。シャルールは洋芝の1800mがベスト条件。2月の東京で準オープンを完勝した時の2着馬がのちにマーメイドSを勝つリラヴァティであることを考えても、GIIIが壁になるようなレベルの馬ではありません。前走のヴィクトリアマイルはハイペースに巻き込まれたことで、最後は無理をしなかったゆえの大敗。ダメージがなかったのはなによりですし、厳しい競馬をしたことが今回のための糧になるでしょう。

 ウインプリメーラもヴィクトリアマイルで勝負に行ったがゆえの大敗で、着順以上に内容の濃い一戦でした。牝馬限定のGIII戦では上位安定の実力馬で、ここも上位争いに加わって来るものと思います。ナムラアンは揉まれ弱さがありますが、距離短縮は好材料。以下、直線半ばまで粘っていた前走に復調の兆しが見られたレッドリヴェール、昨年の勝ち馬で今季も大きくは衰えぬメイショウスザンナ、斤量増はネックも連勝で勢いに乗るリラヴァティ。

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