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【唸っている】夏は牝馬の格言通り、ベルカントが一気呵成。アイビスSD前の本追い切り、栗東坂路の上がり11秒5で、体調の良さはうかがい知れた。思った以上に1000直適性があったのも確かだが、54秒1・上がり31秒9という数字は、当コースのレコードホルダーでもある、あのカルストンライトに次ぐ、その後継者たるべきスプリント能力をさし示すモノ。3歳春はマイルを試し、控える競馬も幾度か試みたが、馬任せで気分よく走らせればいいと前走で確認。武豊とのコンビで3勝。昨年のスプリンターズSを、インから一旦顔を覗かせ0秒1差というGI実績もある。今回の坂路調教も稍重という条件下で上がり11秒6を軽々。前走同様、馬が唸っている。

二の筆頭はバーバラ。ブリンカー装着と体調のよさがピタリと符合したとはいえ、バーデンバーデンCは集中力を切らすことなく、上がり33秒6でパンチアウト。二年前の記録とはいえ、佐世保S勝ち・北九州記念(3着)を連続して1分6秒9をマーク。決着時計もほぼ見えているか。

ビッグアーサーは5戦無敗。今春の岡崎特別・1分8秒6は、時間差・降雨量に差があり、横並びの馬場コンディションとはいかないけれど、高松宮記念と0秒1差。淀屋橋S、水無月Sは、細かい理由はあるにしろ、二戦連続して意外と手間取ってしまったが、今回は坂路11秒8をビッシリ。現時点で造れる限りの調教を課してきた。北九州が、超一流スプリンターへの試金石となる。

函館SSは洋芝と肌が合わず惨敗したが、小倉替りでサトノデプロマット。船橋Sの1分7秒4を平坦替りで短縮可能。ベルルミエールは、CBC賞が好内容。ヘニーハウンドは京都1200m・1分6秒7のレコードホルダーだ。