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最速の月曜公開!全重賞の展望をお届けします

8月9日 小倉11R 小倉記念(G3)

netkeibaデスクの見解

※月曜段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

 サマー2000シリーズ第3戦。夏の小倉開催の前半戦の名物重賞で、顕著な特徴はとにかく「時計が速い」ということ。過去5年間のうち4回は1分57秒台で決着していて、そのうち2度はレコードタイムがマークされています。

 レコードが記録されやすいということは、道中のペースが緩まないということ。小倉記念では、3コーナー手前から馬群全体が動き出すような激しいレースになるのが通例。早めに動いて最後までバテずに脚を使える馬でないと勝ち負けすることは困難です。小倉記念攻略のポイントととして「スタミナ」が重要なキーワードになります。

1.使い詰めよりフレッシュな馬を

 過去5年間の当レースで、2か月以上半年未満の休み明けだった馬は[2-3-1-5]という好成績を残しています。真夏のタフなレースですから、使い込まれて消耗している馬よりは、休養充分のフレッシュな状態でここに臨む馬の方が頼りになります。

2.距離短縮組に要注意

 前走で2200m以上の長い距離に使われていた馬はこのレースで[3-1-1-6](過去10年)。出走総数は少ないものの無視できない好成績を収めています。2009年の勝ち馬ダンスアジョイは目黒記念13着からの臨戦で16番人気でしたから、まったくの人気薄でも検討に値するステップだと言えます。

3.トニービンの血を持っている馬

 血統的に活躍が目立つのが、トニービンが入っている馬で、過去5年間の当レースで3勝、2着3回、3着2回。2011年15番人気2着のキタサンアミーゴ、2010年9番人気1着のニホンピロレガーロなど、大穴馬券の立役者になることもしばしばです。

 ベルーフは京成杯の勝ち馬。春後半はリズムを崩してダービーを回避、立て直しての再起戦がこのレースになります。ハービンジャー産駒は晩成型と見られていますから、この馬もこれから大きく伸びる可能性が低くありません。小倉の開幕週では芝2000mの条件戦を人気薄のハービンジャー産駒が勝っており、コース適性の面でもプラス要素が見込めます。

 パッションダンスは新潟大賞典以来の一戦で、状態はフレッシュ。GIII戦ならばいつでも好勝負できる実力の持ち主です。メイショウナルトは小倉記念を2回走って1・3着。トニービン血脈を持っていますし、言わずと知れた小倉巧者です。

 フレージャパンは切れ味が足りないものの長く脚を使えるのが持ち味です。2400m戦からの距離短縮でもあり、ハンデGIIIならば台頭の余地があります。マローブルーは今年になって4戦3勝の上がり馬。小倉に強い川田騎手の騎乗も魅力です。

 タガノグランパはダービーと菊花賞で4着があり、小回りのセントライト記念でも3着。バテずにしぶとい脚を使う馬で、消耗戦ならば浮上してくる可能性があります。オーシャンブルーは大敗続きですが、GIIIまで降りてくるのは昨年の中山金杯(1着)以来。当コースでの勝ち鞍もあり、ここまで相手関係が楽になれば一概に軽視できません。

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