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最速の月曜公開!全重賞の展望をお届けします

12月26日 阪神11R 阪神C(G2)

netkeibaデスクの見解

※月曜段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

 定量のGII戦で1着賞金は6500万円。GIIの中でもGIに近い賞金と格式を誇ります。出走メンバーもマイル路線とスプリント路線の一流馬が集結して、毎年豪華な顔ぶれが揃います。しかし、そのわりにはほとんどすんなりとは収まらないレースです。過去9回で馬連の平均配当が7000円弱。この5年間は1番人気が続けて馬券圏外に沈んでいます。豪華メンバーだからといって、GIのように単純な力量比較で買おうとすると痛い目に遭うことになるでしょう。

1.前走で凡走した馬を狙おう

 前走で3着以内だった馬が過去9回で勝率5.9%であるのに対して、前走4-10着だった馬の勝率は8.2%と逆転しています。具体例を挙げれば、昨年キャピタルSで2着だったロサギガンティアはここで2番人気に支持されたものの15着に大敗、同じくキャピタルSで6着だったリアルインパクトが8番人気で優勝しました。一昨年はマイルCSで2着だったダイワマッジョーレが1番人気で7着に敗れ、勝ったのは同じマイルCSで10着だったリアルインパクト(8番人気)。阪神Cは毎年このパターンの繰り返しです。シーズン末の一戦ですから、前走で好走した馬は疲労が残っていて当然と考えておくべきでしょう。

2.格を尊重しよう

 過去9年で勝ち馬は6頭います(3頭が2勝ずつ)が、そのうちすでにGI馬だった馬が3頭で、GII馬だった馬が2頭。唯一重賞未勝利だったマルカフェニックスが勝った2008年は、GI級が不在で阪神Cとしては例外的にメンバーが薄い年でした。この距離はJRAでも戦力層が一番分厚いゾーンで、しかも実績馬に有利な定量戦です。チャレンジャーとしてはよっぽどの力量がないかぎり実績馬の壁を突破することは困難です。

3.ベテランを大事にしよう

 年齢別の勝率・連対率を以下に並べます(過去9回)。

3歳 3.3%・13.3%
4歳 3.2%・9.7%
5歳 7.1%・9.5%
6歳 7.9%・15.8%
7歳 7.7%・15.4%

 3・4歳馬は普通の秋GIならば主力になるところですが、この阪神Cでは不振です。成績的には6歳馬がピークで、7歳になっても率は落ちません。ベテラン馬は少し悪い着順が続くとすぐに「終わった」などと言われて評価を落としますが、その判断はこのレースが終わるまで保留するべきです。

 ダノンシャークは昨年のマイルCS勝ち馬。もう4年近くマイル路線のトップクラスで走り続けている驚異的なタフホースです。今春は順調さを欠いていましたが、秋は毎日王冠4着が示す通り体調面に問題はありません。前走マイルCSの大敗は前が残る展開を後ろで構えすぎたのが原因。メンバー中2位の上がりタイムをマークしていますから、力量に衰えは感じられません。これまで阪神芝1400mでは2戦2敗ですがいずれも休み明けでの結果で、この条件も充分守備範囲です。

 ウリウリは今年の夏から秋はスプリント路線を使われましたが、もともとはマイルで初重賞を勝った馬で、本質的に1200よりは1400の方が戦いやすいはず。これまで1400では[1-1-1-1]で、唯一馬券圏内を外した昨年の阪神Cも0.2秒差の4着でした。ビッグアーサーはいまのところ重賞未勝利ですが、来年のスプリント路線の主役になるべき逸材ですから、このメンバーでも主力級の評価が妥当です。前走京阪杯は痛恨の2着で、藤岡康太騎手も雪辱に燃えているはず。

 クラレントはどちらかというと左回りの方がスムーズですが、一昨年の阪神Cで3着しているようにこの条件も悪くありません。ダイワマッジョーレはマイルCS大敗後ですが、今年の阪急杯勝ち馬で昨年の阪神Cでも3着していますから、このコースならば一変が期待できます。

 ロサギガンティアは前走がスプリングS以来久々の勝利。現状は1400mが一番走りやすいようです。ミルコ・デムーロ騎手とのコンビ復活で相手強化の一戦を突破できるか。スマートオリオンは1200mと1600mで重賞を勝っていますが、1400mでもパラダイスS勝ちがあり、むしろ一番合っている可能性があります。中山で3勝しているようにパワーは充分ですから、阪神も悪くないでしょう。

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