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最速の月曜公開!全重賞の展望をお届けします

12月13日 阪神11R 阪神JF(G1)

netkeibaデスクの見解

※月曜段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

 朝日杯とホープフルSに有力馬が分散する牡馬と違って、牝馬路線はほぼ一本道。2歳冬の時点で多くの有力馬が早くも一堂に会します。舞台は桜花賞と同じ阪神の1600m。牝馬の重要レースはしつこいくらいにこの条件で繰り返されますが、時期の違いによって微妙に色合いが異なっていることも事実です。阪神JFの特徴を端的にいうならば「この時期の2歳牝馬にとって阪神マイルはタフなコースである」ということになるでしょう。

1.距離延長ステップは難しい

 コースが改装されて以降の9年間で、前走で1400m以下の距離を使われていた馬の成績は[2-5-5-80]。勝率2.2%、連対率7.6%に過ぎません。3番人気以内の馬を9頭含んでこの数字ですから、芳しくない成績と言わざるを得ません。距離短縮ステップは[3-0-0-12]で勝率・連対率20%、前走1600m組は[4-4-4-43]で勝率7.3%、連対率14.5%ですから、距離延長で臨む馬にとってハードルが高いレースであることは明白です。

2.ステップ重賞勝ち馬は不振

 過去9年でファンタジーSを勝った馬の当レースでの成績は[0.2.0.6]と不振です。むしろファンタジーSは2、3着だった馬の方が[1-1-2-8]と好成績を収めています。また、3年前に創設されたアルテミスSの勝ち馬も当レースでは[0-0-1-2]とまだ勝ち切れていません。この時期の若い牝馬が重賞を連戦することの難しさが表れていると考えるべきでしょう。前哨戦はあくまで前哨戦。着順を固定された序列として絶対視するのは危険です。

3.坂コースか長い距離の経験が活きる

 昨年1着のショウナンアデラは東京の500万条件からまつ賞を勝っての臨戦で、2、3着のレッツゴードンキ、ココロノアイとともに前走東京組で1-3着を独占しました。また一昨年の勝ち馬レッドリヴェールは1800重賞の勝者でしたし、2012年の勝ち馬ローブティサージュはファンタジーSで2着ながら新馬勝ちが1800mと、いずれも中距離での勝ち鞍がありました。直線に坂があるコースか中距離か、軸馬にはどちらかの実績がある馬を選びたいところです。

 メジャーエンブレムはアルテミスSの前の段階で2勝を挙げていましたから、前走はあくまで叩き台でした。最後差されての2着で印象は良くありませんが、自身が刻んだラップはラスト2Fが11.1-11.2とまったく減速していません。むしろ不本意な早め先頭の形でこれだけの走りができたことで、あらためて能力の高さが浮き彫りになりました。東京芝1800mの新馬戦を完勝した時の2着馬が、牡馬の素質馬プランスシャルマン(芙蓉S2着、百日草特別勝ち)。中距離をこなせる強みは阪神JFでこそ活きるでしょう。

 ブランボヌールはファンタジーSが函館2歳S以来の休み明けで10kgの馬体増。なおかつ直線で窮屈になりながらタイム差なしの3着ですから、ファンタジーS組ではこの馬を一番上にとるのが当然です。デンコウアンジュは展開がハマったとはいえメジャーエンブレムを降したのですから、アルテミスS勝ちには価値があります。当時が18kgの馬体減でしたから、再度戦える状態まで持っていけるかがカギに。

 ウインファビラスはアルテミスSで5着ですが、外が伸びる馬場で内目から出られずスムーズさを欠いてのもの。また、この馬は新潟2歳Sの2着で賞金は足りていて、前走はあくまで叩き台でした。着順を見て悲観する必要はありません。アドマイヤリードはメンバーが揃った白菊賞を快勝、やはり力があります。ただし、小柄な馬で11月以降に3戦目になりますから、臨戦過程では有利とはいえません。

 キャンディバローズは坂コースと距離延長が課題ですが、レースが上手で勝負根性もあるので、馬体が維持できれば大崩れはしないでしょう。メジェルダはファンタジーSが楽なペースだったとはいえ上がり3Fは34.2秒、距離延長に目処がつく内容でした。再度マイペースなら侮れません。

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