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12月12日 阪神11R チャレンジC(G3)

netkeibaデスクの見解

※月曜段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

 これからGI戦線に殴り込んでいこう、というチャレンジャーのためのハンデGIII。4年前まで同時期の阪神芝1800mでは別定で鳴尾記念が行われていましたが、チャレンジCはハンデ戦ですし、また前週に金鯱賞が移動してきたこともあって、以前の鳴尾記念とは意味合いが大きく変化しています。ここでは前3年間の結果から傾向を探ってみましょう。

1.格上レース凡走馬か格下戦勝ち馬

 ハンデGIIIにはありがちな傾向です。前走でGIかGIIに使っていた馬(=そこで掲示板を外していた馬)は[2-0-1-6]、準オープンを勝ち上がってきた馬は[1-2-0-4]。出走総数がそれほど多くない((シェア34.1%)なかで3着以内馬の3分の2を占めていて、さらに勝ち馬はすべてこのカテゴリーから出ています。一方、前走オープン特別やGIIIでそこそこ好走してきた馬は、力が抜けているわけでもないのにハンデ面で優遇されにくいというジレンマがあり、レースでもあとひと押しが効かない傾向が出ています。

2.差し・追い込みが優勢

 これは別定の鳴尾記念からハンデのチャレンジCになって大きく性格が変わった部分です。鳴尾記念当時(2005-2011年)は先行馬(4コーナーを4番手以内で通過)が3勝2着2回3着1回と、そこそこ好走していましたが、チャレンジCになって以降の3年間は先行馬の馬券圏内入りは皆無になっています。ハンデGIIIでは出走馬の力量差が大きくないのでどの馬も一発を狙って後続の押し上げが早めになり、先行馬が楽にレースを進めにくい傾向があります。昨年断然人気のエイシンヒカリが9着に大敗したのは記憶に新しいところです。

3.牝馬に要注目

 鳴尾記念とチャレンジCの顕著な違いはもうひとつ「牝馬が好走できるようになった」ということもあります。鳴尾記念時代の7年間は牝馬の3着以内はゼロでしたが、チャレンジCになっての3年間では出走4頭ながら[1-0-1-2]。2012年の勝ち馬ショウリュウムーンは2010年の鳴尾記念に出走したときは5着に敗れていることを見ても、傾向の変化を見て取ることができるでしょう。同時期の牝馬重賞(昨年までは愛知杯、今年からはターコイズS)を捨てて牡馬混合戦に回ってくる以上、この条件に小さくない自信を持っての出走であることは間違いありません。

 シャトーブランシュは新馬も含めて使い出し初戦はすべて馬券圏内を外しており、使われながら調子を上げるタイプです。今季は休み明け2戦目のエリザベス女王杯では10着といっても1着とは0.4秒差。上り調子で今走に臨めることは間違いありません。阪神はマーメイドSでマリアライトを負かして重賞を制覇した舞台ですし、阪神芝1800mに限ってもローズSの2着を含めて[1-1-1-0]。ローズSが重馬場だったように渋った馬場も苦にしません。

 シベリアンスパーブは寒い時期に調子を上げていくタイプ。相手なりに走れる馬ですから、ハンデ戦ならオープン初挑戦でも。タガノエトワールは昨年のローズSの2着を含めて阪神芝1800mでは[1-1-0-0]。エリザベス女王杯は距離が長すぎたようで、適条件での巻き返しに期待です。

 フルーキーは昨年の当レースの2着馬。強敵相手でも崩れていないように力量をつけており、じっくり間隔を開けてここで重賞初制覇を決めに来ました。ヒストリカルは3歳時に毎日杯勝ちがある実績馬。カンパニーが近親にいる晩成血統で、6歳にしてパワーアップしている可能性は充分考えられます。

 デウスウルトは叩き良化タイプで休み明けは割り引きですが、昨年の2着馬ですし武豊騎手とも好相性。レッドアリオンはマイルCSでは大敗しましたが、流れに乗れていなかったので疲労も少なかったようです。マイラーズC勝ちがあるように地力自体は上位で、岩田騎手への乗り替わりも魅力。

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