最速の月曜公開!全重賞の展望をお届けします
※月曜段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。 今年はセントライト記念に多くの実績馬が集結(重賞勝ち馬が5頭出走)したのに対し、こちらは春のクラシックに出走したのがわずか2頭だけ。出走メンバーのネームバリューにおいては、両トライアルの立場が逆転してしまった印象です。 しかし、セントライト記念が小回り中山で行われるのに対して、こちらは阪神の外回りコースをぐるりと一周の2400m戦。距離が延長されてからの過去8年間で、神戸新聞杯を経ずに菊花賞を勝った馬は1頭だけ(1000万条件から臨んだスリーロールス)で、ステップとしての重要性には多言の必要がありません。 1.差し馬が強く、逃げ・先行馬には厳しいレース 根幹距離で直線が長くて坂もある、ということで本質的に差し馬が有利な条件です。というよりも「逃げ・先行馬が恵まれにくい条件」と言った方が正確でしょう。去年のサトノノブレスはここを先行して3着、菊花賞で2着。2007年のアサクサキングスは、神戸新聞杯を2着で菊花賞を1着。逃げ・先行馬にとっては、菊花賞よりも神戸新聞杯の方が勝ちにくいのです。 2.休み明けはマイナスにならない ダービーからの直行馬が強いということもありますが、それ以外の連対馬もラジオNIKKEI賞や7月の中京開催からの中10週ですから、レース間隔が開いている馬しか勝ち負けになっていません。本番で連対を果たすトーホウジャッカル、サトノノブレス、ビッグウィーク、オウケンブルースリもこのレースでは3着と、8月以降に使われていた馬は苦戦の傾向が顕著です。 3.ディープインパクト産駒は苦戦の傾向 過去3年間、阪神芝2400mでディープインパクト産駒が挙げた勝利は1つだけ(2着、3着は7回ずつ)。1番人気が11頭もいながらこの数字です。神戸新聞杯に限っても[0-1-3-8](距離延長以降)。ディープインパクト産駒の良さが活かしにくいコースであることは事実でしょう。 ハービンジャー産駒は切れ味不足に苦しむ馬が多いのですが、マッサビエルはこれまで4戦中3戦で最速上がり。特に直線が長い東京での2戦は2馬身差、2馬身半差で連勝と、ハービンジャー産駒にありがちな終いの甘さは微塵も見られません。関東馬でありながら神戸新聞杯を選んだのも、菊花賞を本気で意識していることの現れでしょう。 リアルスティールは皐月賞2着馬。春の実績馬が少ない今回の組み合わせでは断然の存在です。ダービーでは折り合いの難しさを覗かせたこともあり、距離への不安は拭えませんが、同世代相手のGII戦で恥ずかしい競馬は許されない立場です。トーセンバジルは春のクラシックに乗り遅れましたが、京都新聞杯、白百合賞のいずれでも最速上がりをマークしています。器用さが不足しているのがこの馬の難点ですが、差し馬有利のこのレースならば巻き返しの余地は充分です。 アルバートドッグは京都新聞杯を小差3着に敗れてダービー出走を逃しましたが、続く白百合賞を快勝。阪神芝2400mで勝ち星があるのもセールスポイントです。キロハナはここまで無傷の2戦2勝。骨折開け、初距離、初の坂コースと課題は少なくありませんが、素質の高さで突破しても驚けない逸材です。 リアファルはダート路線から転身してきた変わり種ですが、スタミナには自信を持っており、馬場が渋化するようなら侮れません。タガノエスプレッソは近2走はGIで大敗していますが、デイリー杯を勝って弥生賞3着ですから、このメンバーならば大威張りできる戦歴です。休み明けを苦にしないタイプでもあり、地力の高さに注意が必要です。
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