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最速の月曜公開!全重賞の展望をお届けします

11月22日 京都11R マイルCS(G1)

netkeibaデスクの見解

※月曜段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

 マイル路線はスプリント路線ほどは専門化されておらず、他ジャンルからの参入が容易です。とくに秋のマイルチャンピオンシップは中距離路線からの参入馬対マイル路線プロパーの戦いという図式で、毎年のように大混戦になります。過去10年で安田記念とマイルチャンピオンシップを両方制したのはダイワメジャーがいるだけで、春と秋では同じマイルGIでもかなり趣の違うレースであることにも注意が必要です。

1.底力が問われる一戦

 富士SもスワンSもあるいは毎日王冠も、前哨戦はすべて連続開催の前半戦に行われるため、スピード馬場で上がりの鋭さが要求されるようなレースになって、そこでの結果は本番にあまり直結しません。過去10年で「前走でGIを使われていた馬」の成績は[5-2-2-38]、勝率10.6%、連対率14.9%。やはりGIの厳しい流れを経験している馬は信頼感があります。

2.前走凡走馬が巻き返す

 過去10年で前走の着順が「1-5着」だった馬の成績が勝率5.1%、連対率12.2%、であるのに対して、「6-10着」だった馬はそれぞれ10.6%、17.0%と逆転しているのは注目されます。前走を好走した勢いが通用しにくいレースなので、むしろ前走好走馬は疲労残りの見極めが必要になります。

3.中距離をこなせるスタミナが活きる

 ダノンシャークはエプソムC2着、トーセンラーは京都記念勝ち、サダムパテックは弥生賞勝ちなどなど、このレースではマイルを超える距離の重賞で勝ち負けした実績がある馬の好走が目立ちます。京都外回りの一戦で長く脚を使う持続力勝負になるので、最後にスタミナがものを言うのでしょう。

 イスラボニータは昨年の皐月賞勝ち馬。昨年の牡馬クラシック路線は低調だったという評価で、古馬戦に合流してからはどの馬も苦戦を強いられていますが、この馬だけは秋の天皇賞で3着と健闘しています。2000mのGIで再三勝ち負けを繰り返す実力馬がマイル路線に降りてくれば能力的な面での優越は明白で、初のマイルGIでもこれといった死角は見当たりません。

 カレンブラックヒルは富士Sでは8着に終わりましたが、休み明けで58kgを背負っていたことを思えば前哨戦としては順調な部類です。今年は1800mの小倉大賞典を勝っているようにスタミナ面の強化が見て取れますから、今回は簡単には止まらないでしょう。サトノアラジンはまだ重賞未勝利ですが強い相手に惜敗しているだけで、能力的にはすでにGIに手が届くだけのものを示しています。京都は初めてになりますが、姉ラキシスが昨年エリザベス女王杯を勝った舞台で、不足があろうはずがありません。

 フィエロは重賞勝ちこそないもののこの路線でつねに勝ち負けを続けている安定株で、京都マイルはベスト条件。今回は休み明けをひと叩きされた上積みも見込めます。モーリスは4連勝で一気にGIまで突き抜けた春のマイル王者。能力的にここでもずば抜けている可能性があり、休み明けでも軽視するのは危険です。

 レッドアリオンはサマーマイルシリーズのチャンピオン。関屋記念の勝者はドナウブルー、カンパニーとこのレースとは好相性を示しています。小回りは不得意なので中山戦大敗後でも侮れません。ダノンシャークは昨年の覇者。大事に使われており7歳でもまだ能力を維持しています。安田記念の凡走は蹄のトラブルで一頓挫あったためで、今季は順調そのもの。年齢を考慮すれば間隔を開けたローテーションにも好感がもてます。

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