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10月18日 京都11R 秋華賞(G1)

netkeibaデスクの見解

※火曜段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

 秋のGIシリーズの本格的な幕開けは、3歳牝馬の最終決戦。春の実績馬に加えて、今年は夏を越して力をつけた馬も戦線に加わっていて、牝馬三冠の最終戦ながらフレッシュさがある顔ぶれになりました。

 ここ数年は順当な決着が続いていますが、小回りで直線が短い京都内回りコースゆえ、ブエナビスタが敗れたり、ジェンティルドンナが苦戦を強いられたり、必ずしも実力馬が力量差を見せつけるとは限らない面があります。

 ただし、近年の勝ち馬ジェンティルドンナ、メイショウマンボ、ショウナンパンドラはその後古馬相手にも通用していますから、実力ナンバーワン決定戦という性格が強くなっていることは間違いないところでしょう。

1.三冠で唯一の小回り決戦

 桜花賞もオークスも、またその前哨戦も、3歳牝馬の重要レースは大部分が直線が長いコースで行われます。馬によっては小回りコースを走るのが初めてというケースもあって、小回り実績は無視できない要素になります。昨年の勝ち馬ショウナンパンドラ、一昨年の勝ち馬メイショウマンボ、2012年にジェンティルドンナを追い詰めたヴィルシーナにはいずれも小回りコースでの勝ち鞍がありました。

2.ローズS組が主力だが着順は流動的

 関東馬も関西馬も、ほとんどの有力馬はローズSをステップにします。しかし、ローズSと秋華賞では、コース形態がまったく異なりますし、ペースも正反対になることが多いので、両レースの着順に連動性はあまりありません。一昨年のメイショウマンボも2010年のアパパネも、ローズSの4着から巻き返して秋華賞を快勝しました。前哨戦はあくまでも前哨戦。着順に神経質になる必要はありません。

3.古馬混合戦での経験が活きる

 昨年の勝ち馬ショウナンパンドラ、一昨年2着のスマートレイアー、2012年3着のアロマティコ、2011年の勝ち馬アヴェンチュラ、2着のキョウワジャンヌにはいずれも「前走か前々走で古馬混合のレースを走っていた」という共通点がありました。古馬相手に揉まれた経験は、前哨戦のローズSよりも厳しい流れになる本番の秋華賞でものを言ってくるのではないか、と考えられます。

 トーセンビクトリーは名牝トゥザヴィクトリーの娘。この一族には「使える脚が短い」という難点があり、大一番での詰めの甘さに繋がっていますが、その意味では秋華賞は最大のチャンスと言えます。古馬相手に1000万条件を完勝の前々走から能力に不足はありません。前走ローズS3着は疲れを残さないように乗っての結果。母にも跨っていた武豊騎手の「本番モード」の手綱さばきに期待します。

 ミッキークイーンはオークス馬ですが、春は馬体減りを考慮しての調整を強いられながらの戦いでしたから、思い通りの調教ができる今シーズンのプラスは小さくありません。タッチングスピーチはローズSを春の実績馬相手に完勝。素質開花を思わせる内容でしたが、使われていた強みもありましたし、強い内容だった前走の疲労も気に懸かります。

 ココロノアイは骨折明けになりますが、早めに動ける脚があるので、しぶとさが活かせる京都内回りはうってつけの舞台になる可能性があります。レッツゴードンキはスピードが豊富すぎるので、距離延長自体は歓迎ではありません。小回りで展開の助けがほしいところ。アスカビレンは前走で1000万条件を快勝。立ち回りの上手さが武器で、この条件ならGIでも。クイーンズリングは中山で2勝、阪神内回りで1勝ですから、直線が短いコースに替わるのは吉と出そう。

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