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最速の月曜公開!全重賞の展望をお届けします

10月12日 京都11R 京都大賞典(G2)

netkeibaデスクの見解

※月曜段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

 秋の天皇賞、あるいはジャパンCへの前哨戦。一昔前は、春の阪神大賞典とともにガチガチのレースの代表格と言われたものですが、最近3年間は1番人気がすべて連を外しているように、人気馬が頼りにならないレースになってしまいました。芝の状態が良好で上がりが速すぎるために、底力が問われるようなレースにならないことが主な原因だと思われます。

1.チャレンジャーが通用する

 斤量58kgを背負った馬は過去10年で[0-3-2-9]と勝ち切れていません。この中には1番人気が4頭、2番人気3番人気がそれぞれ3頭ずついての成績ですから、軽く考えるべきデータではありません。57kgが[3-5-6-41]なのに対し、斤量的に活躍が目立つのが格下のはずの56kgの牡馬で[3-2-0-19]と勝率では他を圧倒しています。近年のこのレースは斤量が軽い馬に有利な構造になっていると考えるべきでしょう。

2.若い馬が中心、ベテランは苦戦

 過去10年で4歳馬が[3-4-1-16]、5歳馬が[7-1-4-25]。この2世代しかほとんど勝ち負けになっていません。コース実績があるベテランが人気になることがしばしばありますが、リピーター狙いはこのレースでは得策ではありません。

3.サマー2000からの転戦に要注意

 過去10年で前走GIを使っていた馬が[4-4-4-22]なのに対して、前走GIIIだった馬が[4-0-1-22]と、勝率では互角以上の成績を残しています。チャレンジCが暮れに移動したことで、直近の中距離GIIIはほぼサマー2000シリーズということになります。2010年は新潟記念から臨んだメイショウベルーガ、2014年は小倉記念以来のラストインパクトが勝っています。

 レコンダイトは七夕賞を1番人気で大敗しましたが、姉がオークス馬サンテミリオンですし、目黒記念2着が示すようにこの馬の本領はもっと長い距離にあります。京都は2勝を挙げている得意コースで、ゆったりした流れからの差し脚勝負になれば大物食いを果たせるだけの潜在能力を秘めています。

 ラキシスは札幌記念を5着に敗れましたが、小回りの内枠で自身のリズムで走れなかったような印象があります。GIを制した京都外回りに替わってあらためて期待します。ラブリーデイは今年に入って重賞4勝、破竹の勢いで宝塚記念まで駆け上がりました。一頭58kgを背負う今回は受けて立つ形ですが、今の充実ぶりならば大崩れは考えづらいところです。

 ワンアンドオンリーは昨年のダービー馬。1年以上勝ちから遠ざかっていますが、ハーツクライ産駒は4歳秋に本格化するケースが多く、この馬もまだ見限れません。カレンミロティックは後手に回った宝塚記念では持ち味が出ませんでしたが、今回は主導権を握れそうな組み合わせで一変があっても驚けません。

 サウンズオブアースは昨年の菊花賞の2着馬。今年は順調さを欠いていますが、この秋は予定通りに来ており、得意の京都ならば本領発揮が期待できます。ニューダイナスティはアテにならないタイプですが、昨年の七夕賞を2着したように休養明けは苦にしません。京都芝2400mは過去2勝を挙げている得意コースでもあります。

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