丹下日出夫の予想

丹下日出夫

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問答無用の決定力!週末の特別レースを完全に制圧します!

5月3日 京都11R 天皇賞(春)(G1)

  • 馬単

    1着流しマルチ

    12通り

    1着

    17

    相手

    1

    12

    13

    14

    15

    16

    各300円

  • 3連単

    1着2着流しマルチ

    30通り

    1着

    17

    2着

    15

    相手

    1

    12

    13

    14

    16

    各100円

  • 3連単

    1着2着流しマルチ

    30通り

    1着

    17

    2着

    13

    相手

    1

    12

    14

    15

    16

    各100円

購入:9600円(72通り)

このレースの収支

払戻:0円
収支:-9600円

丹下日出夫の見解

【4歳馬ならではの特権】天皇賞(春)・3200mのレコードホルダーは、あのディープインパクト。明けて4歳春、匂うような新緑の淀の下り坂を、後続に3馬身差をつけ、3分13秒4で颯爽と駆け抜けた姿を、つい昨日のことのように思い出す。そのディープの記録に象徴されるように、近年の天皇賞は過去十年のうち3分13秒-14秒台決着が半分の5回。持ち時計もしくは高速の上がりラップをマークできるか否かが最優先となる。ま、たまにはビートブラックのような(3分13秒8で逃げ切り)、特殊な逃げ切りの天皇賞もあるが、スピードと高速決着こそは、若駒の特権。時計勝負の可能性を語れるのは4歳馬。本年はアドマイヤデウス、4歳春のこの天皇賞に向け素晴らしい上昇曲線を描いている。6月6日という遅い生まれもあったか。3歳クラシックは、若葉Sで皐月賞の最終切符を手にしたものの、皐月賞9着、ダービー7着と力尽きてしまったが、半年間の充電期間を経て復帰緒戦の日経新春杯で初の古馬対決もアッサリ。続く中山2500mの日経賞を、ゼンノロブロイが有馬記念でマークしたレコードに、0秒7差の2分30秒2で圧勝して見せた。ラップの内わけは、前半1000m通過が59秒9―2000m通過・2分1秒0。タフなミドルラップの上に立ち、ラスト5Fは11秒8―11秒7―11秒7―11秒6―11秒8(3Fは35秒1)。マラソンレースに不可欠の、5F連続11秒台の持久力を誇示すると同時に、急坂の中山で上がり34秒2の瞬発力もマーク。中山の2500mコースはタイトな内回りコースゆえ、メンバー構成や前半のペースの入りによっては、走破タイムは簡単に5秒近くの差が生じるやっかいなコースだが、たとえば昨年の有馬記念のジェンティルドンナの優勝タイムは2分35秒3。一昨年の天皇賞馬フェノーメノは、日経賞の2分32秒0(過去十年では3位)をベースに、天皇賞を3分14秒2で勝ち上がっている。アドマイヤジュピタを8枠14番から天皇賞馬へと導いた岩田。大外枠もたぶんなんとかなる。

サウンズオブアースとの叩き合いが第一本線。前回の日経賞は、わずか4キロ増ながらも菊花賞以来の久々。ファイター・デムーロが、気合を入れおっつけても反応ひと息。直線前が詰まり追い出しが遅れる小さなロスもあったが上がり34秒0は最速。ちなみに二走前の菊花賞は、従来の記録を一気に1秒近く塗りかえる3分1秒1で2着。あの時計で走って、上がり4Fはすべて11秒台。京都コース適性も立証済みだ。

問題はキズナの取捨。骨折明けの京都記念3着は致し方ないとして、大阪杯は残り1Fで突き放される完敗。道悪が原因か、使える脚は私たちがイメージするより短いのか?それともまだ太目?――馬の闘志や気迫に拠る部分も多いけれど、あのダービーのように、直線一気の末脚勝負策は残っている。

ゴールドシップは、阪神大賞典は35秒5で後続を封じ込めることが可能でも、3F連続して11秒台の(34秒台)の上がり勝負が大勢となる京都は確かに苦しい。しかし、あくまでスタートや流れ次第だが、意表を突く逃げ。もしくは道中どこかで先頭に立ち、1000mごとのピッチを1分ジャストくらいに上げ、後続になし崩しに脚を使わせ、上がり1F・12秒台で逃げ切る駆け引きが、1枠1番、横山典なら可能かもしれない。

昨年2着馬ウインバリアシオンは、今年も高速ラップによく耐えてステップレースの日経賞を2着に奮闘。脚元さえもてば、昨年春の好走も十分。フェイムゲームは、アルゼンチン共和国杯を2分30秒5、58キロを背負ってダイヤモンドS勝ち。0秒4差の6着に敗れた前年より、数字通り力をつけている。

デニムアンドルビーは、阪神大賞典は完敗。しかし芝コンディションのまったく異なる京都に望みはある。

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