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1月11日 京都11R シンザン記念(G3)

netkeibaデスクの見解

※月曜段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

 基本的には「朝日杯で負けたり出走できなかった馬が鬱憤を晴らす」という位置づけで「残念朝日杯」というべきレース。今年の登録馬の朝日杯組は、11着のナヴィオンが最高着順と、もうひとつパンチに欠ける陣容ですが、しかし今年は2勝以上を挙げている馬が3頭しかいません。

 少々寂しい印象のメンバー構成ですが、しかしそもそもシンザン記念とはそういうものです。基本的に2歳戦は勝ち抜きのトーナメント戦のような構造になっていて、勢いのある馬が優位に立ちます。それに対して、最初の3歳重賞であるシンザン記念は、敗者復活戦的な意味合いを持ちます。地味ながら「価値ある敗戦」をしてきた馬を拾い上げるべきレースです。

1.先行有利

 今年の京都は例年よりは差しが利く印象ですが、坂の阪神・中山から直線平坦の京都に変わるのは、先行馬にとって歓迎材料であることは間違いありません。過去4年の勝ち馬は、いずれも前走で逃げか先行する脚を見せていました。

2.順調に使われている馬が中心

 冬場は調教だけでは馬体を仕上げにくい傾向があり、このレースでも間隔が開いている馬の成績は芳しくありません。12月以降に使われていなかった馬のこのレースでの連対は、過去10年で2011年2着のオルフェーヴル一例のみです。

3.京都外回りの持続力勝負で底力が問われる

 過去10年で連対した牝馬は、ジェンティルドンナとダイワスカーレットの2頭のみ。いずれも歴史に残るような名牝ですから、牝馬にとっては相当高いハードルであることがわかります。京都外回りらしく長く脚を使うことが要求されるので、スタミナの裏付けも必要とされます。

 サトノフラムは前走千両賞を9着に敗れましたが、久々で10kgの馬体増でしたし、1000m通過が62.8秒という遅い流れで終始折り合いを欠いていましたから、まったく度外視できます。今回は乗り慣れた戸崎騎手に戻って、スムーズに先行できれば一変しても驚けません。

 ナヴィオンの前走は稍重馬場で切れ味を削がれた印象があり、平坦の京都ならば巻き返しは容易でしょう。ダッシングブレイズの前走は切れ味負けの形で、今回も同じ轍を踏む可能性はありますが、能力の高さは実証済みで、上位安定の一頭。

 レンイングランドはメンバー中唯一の3勝馬。1200mとは言えハイペースで粘り通した前走の内容は立派なもので、再度単騎逃げならば馬券圏内は充分可能でしょう。ヤマニンマンドールは千両賞こそ太めもあって大敗しましたが、新馬・未勝利の内容は優秀で、態勢を整えれば巻き返しは容易なはず。

 ヴェルステルキングは前走で未勝利を勝ったばかりですが、その前にはアッシュゴールドと接戦の2着があります。立ち回りの上手さとしぶとい粘り腰が最大の武器。グァンチャーレは競馬ぶりが不器用な面があって勝ち味が遅くなっていますが、ここまで強い相手と戦ってきており、相手弱化とも考えられる今回のメンバーなら。

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