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最速の月曜公開!全重賞の展望をお届けします

12月6日 中京11R チャンピオンズC(G1)

netkeibaデスクの見解

※月曜段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

 下半期のダート王決定戦。昨年から阪神から中京へコースが替わって名称も一新、賞金は減額されましたが、それでもフェブラリーSと並んで国内のダート戦としては最高賞金レースになります。芝のチャンピオン決定戦は距離によって細分化していますが、ダートはほぼすべての馬が同じ頂きを目指します。必然的にこのレースではオールスターが激突する構図になり、芝のジャパンカップを超えるような熱い戦いが期待できます。

1.スタミナが問われる一戦

 交流のダートグレードレースは実質的にはJRA勢3-4頭による争いになって順当に決着することが大半です。それとは対照的に、JRAで行われるダートGIでは五指を超える有力馬が争覇圏内にひしめくのが通例で、レース展開も交流のようにすんなりした流れにはなりません。直線に坂があるコースで行われることもあり、ダート1800mという字面以上のスタミナが要求されます。過去3年(JCダートを含む)の勝ち馬にはいずれも2000mを超える長い距離のレースでの勝ち鞍がありました。

2.人気馬並び立たず

 1番人気自体の連対率は高い(JCダートを含む過去10年で60%)レースですが、毎年必ず一頭は単勝5番人気以下の馬が連対を果たしています。人気馬同士の戦いから一歩引いたところで待ち構えていた穴馬がゴール寸前で2着に食い込む、というのが典型的なパターンで、昨年2着のナムラビクター、2011年-2013年2着のワンダーアキュート、2010年2着のグロリアスノアなど、ほとんど毎年のように繰り返されています。人気馬を1着に、穴馬を2着においた馬単フォーメーションが有効でしょう。

3.5歳馬が中心だが3歳馬も互角

 一般に芝馬よりもダート馬の方が完成が遅く、多くのダート馬は5歳時に肉体的なピークを迎えます。このレースでも一番成績がいいのは近年4連勝中の5歳馬で、勝率11.9%、連対率21.4%(過去10年)。4歳馬の勝率5.4%、連対率10.8%に大差をつけています。しかし、次に成績が良いのは3歳馬で、勝率8.3%、連対率12.5%。3歳には斤量面での恩恵があるので、互角の戦いが可能になっています。

 ホッコータルマエは叩き良化タイプで、これまでデビュー時と3ヶ月以上の休み明けを含めて使い出し2走目は[3-0-1-0]。3着は3歳時のJCダートで9番人気3着ですから、すべて好走していると言って問題ありません。ダートのチャンピオン級は世代交代がゆっくりで、一度頂点に立った馬の能力が急激に落ちることは稀です。新興勢力に目を奪われがちですが、この馬がここまで築いた牙城は高く険しいものがあり、簡単に王座は渡せません。

 サウンドトゥルーはJBCクラシックを追い込んで2着しましたが、向こう正面から早めに動いてのものだけに価値があります。もともと左回りのほうがスムーズで夏に当コースでも勝ち鞍があり、ここはもうひとつ前進が見込めます。ノンコノユメはダート馬としては小柄な部類ですが、切れ味を活かすタイプであり斤量の恩恵がある3歳時こそチャンスは大きいという考え方もできます。ただし蹄が丈夫ではない馬で、空気が乾燥する冬場のレースでは調整に難しさが出てきます。

 コパノリッキーはJBCクラシックの勝ち馬ですが、対ホッコータルマエということでは一度使われていた強みがありました。また、中央のGIでは地方交流ほどスムーズな先行策は望みにくく、もうひとつ信頼しにくいのが正直なところ。グレープブランデーは武蔵野Sが58kgを背負っての休み明けで5着に終わりましたが、今回はムーア騎手への乗り替わりで斤量減と条件が大幅に好転します。

 ワンダーアキュートは9歳になりますが今春もかしわ記念を完勝していますし、南部杯でもスピード決着に対応してきわどい3着。GIで戦える能力を維持していますから、高齢と言って見限るのは危険です。香港から参戦のガンピットはオールウェザーで7戦7勝の戦歴を誇ります。左回りへの対応など未知数な部分は多いものの、差し脚質はJRA競馬向きと考えられ、本気度の高さからも要注目の一頭です。

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