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最速の月曜公開!全重賞の展望をお届けします

3月29日 中京11R 高松宮記念(G1)

netkeibaデスクの見解

※月曜段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

 キンシャサノキセキ、カレンチャン、ロードカナロアという何度もGIで勝ち負けできるような王者が不在となって、現在の短距離路線は戦国時代の様相を呈しています。今年は香港からの参戦もあり、さらに混迷の度を増している印象。おそらく人気も割れそうで、例年以上に難解なレースになるでしょう。

1.阪急杯の重要度がアップ

 2012年の馬場改修以来、中京は力の要るコースに生まれ変わりました。以降の3年間で阪急杯から臨戦した馬が2勝して2着1回。それ以前よりも直結性が増していることは注目されます。

2.オーシャンS組は疲労に注意

 オーシャンS組も最近3年間で1勝2着1回と重要度を増したステップですが、勝って臨む馬は不振で、好走しているのは勝ち損ねていた馬の方であることに注意が必要です。オーシャンSからは中2週と間隔が詰まっているため、疲労を残さない内容で終えることが成績以上に重要なのでしょう。

3.追い込みが1頭食い込むが2、3着まで

 直線が長くなったことで追い込みも届くようになりましたが、サンカルロ、ドリームバレンチノ、スノードラゴンといずれも2着止まり。ある程度早く動ける馬でないと勝ち切ることは難しい、という傾向が出ています。

 ミッキーアイルは控える形を試した阪急杯で小差2着。最後は差し返す脚を見せていましたし、2kg重い斤量を背負っていたことを思えば負けてなお強しの内容でした。1200は初めてになりますが、むしろ競馬はしやすそうです。ハクサンムーンは昨年の春秋の短距離GIでは2回とも人気を裏切る敗戦でしたが、いずれも馬場の悪化に持ち前のスピードを殺される形でした。中京は本来得意コースですし、同型が少ない組み合わせで、良馬場になれば侮れません。

 エアロヴェロシティは昨冬の香港スプリントの勝ち馬。間違いなく世界クラスのスプリンターです。前哨戦をひと叩きして体調も問題なく、速すぎない中京の馬場も向きそう。唯一にして最大の問題は左回りをこなせるかどうか。ダイワマッジョーレは最重要ステップの阪急杯の勝ち馬で、引き続き手綱を取るデムーロ騎手の騎乗も魅力です。ただし、今回は距離短縮で位置取りは前回以上に後ろになりそうで、頭まで届くかどうかは微妙なところ。

 コパノリチャードは前走人気を裏切る形で凡走しましたが、もともと揉まれ弱さがあってマークされると脆く、古馬になってからは人気を落としたときに好走する傾向があります。ストレイトガールは昨年の高松宮記念3着、スプリンターズS2着とこの路線では上位安定の存在。鉄砲は効くタイプで、ここも勝ち負けに加わってくるでしょう。アンバルブライベンはここ4戦で3勝と充実著しい上がり馬。セントウルSではハクサンムーンに競り落とされて大敗しましたが、いまの勢いならばトップクラス相手でも軽視できません。

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