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10月4日 中山11R スプリンターズS(G1)

netkeibaデスクの見解

※月曜段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

 秋の短距離王決定戦。今年は2年ぶりに舞台が中山競馬場に帰ってきました。また今年は、3年ぶりに外国調教馬の参戦もあります。ロードカナロア引退以降のスプリント路線は百花繚乱の様相を呈していますが、今回もその例に漏れず、有力馬が五指に余る大混戦になりそうです。

1.スプリント路線は鮮度が大切

 短距離路線では世代交代が活発ではなく、ベテランがいつまでも居座る傾向がありますが、キャリアを重ねたからといって強くなるようなカテゴリーでもありません。過去10年間、年齢別の集計で一番成績がいいのが4歳馬で[3-2-4-13]。勝率13.6%は5歳の4.3%、6歳の5.1%を圧倒しています。ちなみに3歳はサンプルが少ないものの[1-0-1-9]。戦歴が揃ったベテランよりも、不確定要素の多い若い馬の方を買う方が賭けとして魅力があります。

2.先行馬は恵まれにくい

 各地の短距離戦が合流してのGIになりますが、ここまでの一連の前哨戦は直線平坦だったり開幕週だったりするのに対して、スプリンターズSは最終週で直線急坂コース。これまでとは違って先行馬には厳しい舞台設定になっています。中山開催に限定すると最近は差し馬が3連勝中。馬群を捌いて差せる馬が軸として信頼できます。

3.前走チョイ負けが◎

 中山で行われた過去9回で前走1着だった馬は[2-3-1-24]と、人気になるわりには勝ち切れていません。対照的に前走2着馬は[3-0-1-9]で、前走3着馬は[1-2-0-6]。前走で力量を出し切った馬よりも、本番に向けて余力を残している前走惜敗馬が馬券的には狙い目です。

 ビッグアーサーはここまで6戦5勝。前走で初めて土がつきましたが、馬群に揉まれて苦しい形から最後はしっかり脚を使っており、力負けという内容ではありませんでした。今春中京と阪神で3連勝しているように、直線が坂があるコースのほうが競馬がしやすいはずです。特別登録段階では除外対象ですが、出走が叶えば一気の戴冠の可能性は小さくありません。

 ウリウリは前残りを2着に追い込んだセントウルSであらためて力量の高さを示しました。中山替わりはプラスでしょうし、叩かれての上積みも見込めます。リッチタペストリーは地元ではけっしてトップというわけではありませんが、むしろ香港勢で怖いのはこういうタイプ。ドバイやアメリカで勝ち星があるように遠征も苦にしません。

 ストレイトガールはスプリントGIでこれまで3着と2着があります。前哨戦を小差負けというローテーションも理想的。中山は初めてですが器用さがあるので問題ないでしょう。ミッキーアイルは高松宮記念の3着馬。昨秋のスワンSを快勝しているように間隔が開いたときの方が結果を残しており、軽視できません。

 アクティブミノルは前走恵まれた印象もありますが、伸び盛りの3歳馬ですし、無欲の逃げはここでも脅威。ベルカントはサマースプリントシリーズの勝者。夏の疲れが気になるところですし、直線の坂も歓迎ではありません。コパノリチャードは昨年の高松宮記念の勝ち馬ですが、以来勝ち星から遠ざかっていますし、小回りの中山コースへの対応も課題になります。

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