最速の月曜公開!全重賞の展望をお届けします
※月曜段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。 古馬の牝馬重賞としては京都牝馬Sからの流れになりますが、急坂コースの中山1800は牝馬にとってはスタミナを要する舞台です。切れ味勝負の京都牝馬Sとはまったく違うレース質になって、むしろその前の愛知杯とリンクする傾向があります。 3月半ばのレースということで、ここを最後に繁殖入りする馬もいれば、ヴィクトリアマイルへの叩き台としてここから始動する馬もいて、各馬の仕上がりも思惑もバラバラ。なかなか一筋縄では収まらない難レースです。 1.若いスピードよりベテランのスタミナ 過去10年間で5歳馬が4勝、6歳馬が3勝。7歳馬も1勝していて、中山開催で4歳馬が最後に勝ったのは2005年まで遡ります。中山芝1800m戦はスピードよりも持続力が要求される条件で、若い馬には超えるべきハードルが高くなっています。 2.リピーターに要注意 レディアルバローザは2011、2012年とこのレースを連覇していますが、2012年はそこまで凡走続きで8番人気まで支持を落としていました。ヤマニンメルベイユは3→1着、キストゥヘヴンは3→1着ですが、勝った年はそれぞれ6番人気と4番人気。過去に好走歴がある馬は近走が悪くても目を切ることができません。 3.マイル戦チョイ負けが巻き返す 近年の勝ち馬の前走着順を並べると、3・7・6・5・5・10・3・14となり、馬券圏内を外していた馬が平気で巻き返せるレースになっています。むしろ疲れていないぶん、中途半端に好走しているよりも有利なのかもしれません。とくに「1800-2000で実績を持つ馬が前走1600を使ってチョイ負け」というのがお決まりの好走パターンで、過去の勝ち馬ではレディアルバローザ、キストゥヘヴン、マイネサマンサが当てはまります。 シャトーブランシュは前走の初音Sでは人気を裏切り8着に敗れましたが、この馬の連対はいずれも1800以上ですから、1600はやや距離不足でした。中距離では愛知杯でも小差の4着していますが、3歳時にローズSで2着したこの1800がベスト距離。戸崎騎手を確保した今回は勝負の一鞍です。 ケイアイエレガントは前走の京都牝馬Sを9番人気で逃げ切ってあっと言わせましたが、そもそも昨年は中山牝馬Sを2着して福島牝馬Sを勝っていますから、実績上位の存在でした。今回は斤量を背負わされますが、リピーターレースだけに重い扱いが必要です。グレイスフラワーは遅咲きの中距離馬で、GI挑戦の前走こそ大敗しましたがGIIIで相手が楽になる今回が狙い目。斤量に敏感なタイプで、これまでハンデ戦でたびたび穴を開けています。 ウイングドウィールはオープン昇級後は苦しんでいますが、コーナー四つのコースのほうが持ち味が活きる馬で、中山にも勝ち鞍があります。アイスフォーリスはフローラS2着、オークス3着のスタミナ自慢。古馬重賞ではあとひと押しが足りませんが、引退レースで悲願のタイトル獲得を目指します。 スイートサルサは重賞で3着が2回、2着が1回ですから実力は確かです。ただし瞬発力勝負を得意としていて、中山はこれまでほとんど使われていないのは不安材料。マイネグレヴィルの前走白富士Sは牡馬を相手に果敢な積極策で内容の濃い5着でした。この距離の重賞では2着が2回あり、52kgでマイペース先行が叶えば見せ場以上もあり得ます。
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