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最速の月曜公開!全重賞の展望をお届けします

1月25日 中山11R AJCC(G2)

netkeibaデスクの見解

※月曜段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

 年明け初めてのグレード別定による古馬中距離GII戦。比較的実績馬が参戦しやすい条件ですが、このレースに中長距離のGIホースが参戦してくることは稀です。直近では2010年のマイネルキッツ、キャプテントゥーレの例があるくらいで、その前となると1999年のスペシャルウィークまで遡ります。

 どちらかというと地味なこのレースに、今年はグランプリ3勝の名馬ゴールドシップが参戦してきました。スターホースの冬場のステップとしては2月の京都記念が選ばれるのが通例ですが、この馬は京都コースが苦手なので、正月中山によもやのビッグネーム登場となりました。

1.格がものを言う

 前出のスペシャルウィークは近況が一息で2番人気に留まっていましたが、レースは快勝。この例にかぎらず、基本的にGIやGIIで好走実績がある馬が強いレースです。条件クラスやオープン特別を勝って勢いに乗っての挑戦はほとんど跳ね返されています。

2.ベテランが強い

 前週の日経新春杯では若い馬が強かったのとは対照的です。最近10年間で4歳馬の優勝は2007年のマツリダゴッホ一頭しかいません。6歳馬が2勝、7歳馬が3勝、8歳馬の2着も4回あります。近走くすぶっている高齢馬の巻き返しが馬券的な狙い目です。

3.ロングスパート勝負で瞬発力型沈黙

 外回りコースが使われるので、ほぼ例外なく向こう正面からのロングスパート勝負になります。ある意味内回りの有馬記念よりもごまかしの効かないレースとすら言えるかもしれません。去年のレッドレイヴン、一昨年のルルーシュなど、一瞬の切れ味を武器にしているタイプはことごとく人気を裏切っています。中山でも内回りでの実績は疑ってみるべきです。



 ゴールドシップは大きく外を回った札幌記念(ハープスターの2着)が示す通り、上がりが速すぎない競馬ならば多少外を回ることになっても並みのGIIクラス相手では能力的に突出しています。前走の有馬記念はまさかの上がり勝負になって惜敗。外回りに替わるここは鬱憤を晴らすのに格好の舞台です。

 フェイムゲームは不器用なハーツクライ産駒が古馬になって大成するパターンで、昨年は重賞を2勝と本物になってきました。本質的に府中向きですが、昨年はディセンバーS6着から当レース3着と着順を上げており、中山でも外回りなら不足はありません。

 ダークシャドウは明けて8歳の大ベテランですが、このレースにおいては「黄金の8歳」とも言えます。上がりが速いレースだと足がついていかない傾向が顕著ですが、昨年もエプソムC3着、函館記念2着と条件さえ合えばやれるところを見せています。このレースに強いベリー騎手鞍上も心強いところ。

 エアソミュールは毎日王冠の覇者ですが、やや恵まれた内容での勝利で、GIIではけっして抜けた存在ではありません。どちらかというと瞬発力勝負を得意としており、ここは真価が試される一戦になりそう。マイネルフロストは切れ味では一線級に劣るので、直線に坂があるコースで見直したい一頭です。前に行ける自在性もあり、ダービー3着のスタミナに要注意。

 クリールカイザーは重賞でも安定感が増しており、メンバー強化でも得意の中山なら軽視できません。オーシャンブルーは有馬記念は最外枠で何もできずに終わりましたが、スタミナ勝負になりそうな今回は巻き返しがあって不思議ないタイミングです。2012年、ゴールドシップが有馬記念を勝ったときの2着馬で、再現の可能性も考慮しておくべき。

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