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最速の月曜公開!全重賞の展望をお届けします

1月12日 中山11R フェアリーS(G3)

netkeibaデスクの見解

※月曜段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

 年末のスプリント重賞としての歴史が長く、年明けのマイル重賞に衣替えして今年で7回目。牝馬クラシックに直結する距離に変更されたのにかかわらず、このレースの好走馬からはのちの牝馬GIで連対するような馬はまだ出ていません。

 過去6回で10番人気以下の馬が2勝して2着も2回。大穴が平気で馬券圏内に飛び込んでくるレースです。そしてクラシックとの関連性は薄い。このレースの特殊性は、施行場所が中山競馬場であることと密接に関連しています。

1.牝馬にとって中山マイルはタフ

 他場に比べて時計がかかる中山マイルは、スタミナの要求度の高い舞台です。スタミナの裏付けとして参考になるのが、より長い距離への出走経験。去年の2・3着馬ニシノアカツキ、リラヴァティはいずれもこれをクリアーしていました。他にもトーセンベニザクラ、コスモネモシン、ジェルミナルなどなど、馬券圏内に入った馬の過半数をこのパターンが占めています。

2.阪神JF組よりも新馬・未勝利勝ち

 1200で行われていた当時は、阪神JFからの転戦馬が圧倒的な優位を占めていましたが、近年ではそうでもなくなっています。替わって好走が目立つのは、前走で新馬か未勝利を勝ったばかりで、フレッシュかつ勢いのある馬。

3.意欲の遠征の関西馬は苦戦傾向

 クラシックへ向けて賞金加算を目論んで、毎年何頭かの関西馬が遠征してきますが、首尾よく連対を果たしたのは、これまで2009年のジェルミナル一頭だけ。上位人気に推されながら、期待に応える結果を残せていません。初コースに加えて、長距離輸送。好走するために超えるべきハードルは少なくないようです。

 カービングパスはハービンジャー産駒の良血馬。東京の赤松賞では瞬発力勝負になって敗れましたが、上がりが掛かる中山ならばこの馬の優位は動きません。

 アドマイヤピンクは芝1800mで未勝利を勝ったスタミナ型で、ハイペースのひいらぎ賞を2着したように中山マイルは合っています。ローデッドはズブい面がありますが、いかにも中山が向きそうなディープインパクト産駒で、輸送をクリアーできれば。

 テンダリーヴォイスは赤松賞の2着馬。先行力もあるので中山替わりも苦にならないでしょう。エヴァンジルは中山芝1800mで長く脚を使って未勝利勝ち。エンジンのかかりが遅い面はありますが、スタミナは本物です。

 コートシャルマンは阪神JFで見せ場なく沈みましたが、間隔が開いたことが微妙に影響した面があります。普通ならあそこまで大敗する馬ではなく、軽視は禁物。クイーンズターフは新馬勝ちがダートで、ディープインパクト産駒ながらいかにもパワーが勝ったタイプ。重賞が初芝というのは楽ではありませんが、素質の高さではねのける可能性も。

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