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最速の月曜公開!全重賞の展望をお届けします

11月29日 東京11R ジャパンC(G1)

netkeibaデスクの見解

※火曜段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

 今年から1着賞金が3億円に増額されましたが、国内勢、外国招待馬ともにもうひとつ華やかさに欠ける組み合わせになってしまいました。天皇賞で一桁着順だった馬はラブリーデイ、ショウナンパンドラ、ペルーサの3頭だけ。さらにいえば、天皇賞で5番人気以内だった馬はラブリーデイとショウナンパンドラだけ。現状の中長距離路線の層の薄さが如実に表れたメンバー構成になりました。今年に限っては好走のハードルを低く見積もっておく必要があるでしょう。

1.天皇賞はマイラー有利だった

 今年の天皇賞のレース上がりは3F34.0秒。差して好走するためには33秒台の高速上がりが必要となり、ステファノス、イスラボニータ、アンビシャス、クラレントと1800以下の距離での実績があるスピード馬が上位に好走しました。スタミナが問われる流れではなかったので、そこでの着順を序列としてジャパンカップで信用してしまっていいのかどうか、再考の余地があります。

2.外国人騎手への乗り替わりが有効

 外国招待馬の好走は少なくなっていますが、外国人騎手の活躍は毎年途切れることがありません。昨年のエピファネイア(福永→スミヨン)、一昨年のジェンティルドンナ(岩田→ムーア)、2009年のウオッカ(武豊→ルメール)、2008年のスクリーンヒーロー(蛯名→デムーロ)と過去10年で4勝。必勝パターンとすら言える成功例の多さを誇ります。

3.天皇賞は叩き台レースに

 昨年のエピファネイアは天皇賞を休み明けで6着してからジャパンカップを勝利しました。一昨年のジェンティルドンナ、2011年のブエナビスタも同様の臨戦過程でジャパンカップを制しています。ジャパンカップ、有馬記念という高額賞金レースに余力を持って臨むために、天皇賞では余裕残しの仕上げで出走するのがセオリーになりつつあります。そこでの結果はあくまで参考程度に考えた方が良さそうです。

 ラブリーデイは今年になって重賞6勝というブレイクを果たしましたが、そのひとつ前の勝ち星が昨年春のメトロポリタンS、東京芝2400m戦でのものでした。本格化前に圧勝を飾った舞台ですから、秋の天皇賞よりもむしろ戦いやすい条件と考えられます。ここもまたスローペースが予想されるメンバー構成で、前で折り合える脚質も有利。秋三冠のスイープまで視界に入ってきました。

 ラストインパクトは叩き良化タイプですから、天皇賞の敗戦は気になりません。昨年の京都大賞典を3番手からの競馬で快勝していますから、ムーア騎手への乗り替わりで同様の競馬ができれば勝機も望めます。ミッキークイーンはオークスが好タイムでしたし、好走が目立つ秋華賞ステップの3歳牝馬。あくまで挑戦者の立場ですが、上位食い込みの可能性は低くありません。

 サウンズオブアースは昨年の菊花賞2着馬。4歳になって充実期を迎えており、重賞未勝利とはいえ格下感はありません。デムーロ騎手への手替りで逆転機を窺います。ショウナンパンドラは天皇賞では外枠に泣いた形。距離の経験がないことはネックですが、今の充実ぶりなら克服可能でしょう。

 イトウは厩舎・馬主・騎手ともに昨年6着のアイヴァンホウと同じチームならば、バイエルン大賞勝ちというステップも同様です。今年は昨年の1-5着馬が不在ですから、勝算を持っての来日と考えられます。ナイトフラワーはオイロパ賞を勝ったあとじっくり間隔をとってここに備えていました。日本での経験が豊富なシュタルケ騎手の存在も心強いところです。

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