最速の月曜公開!全重賞の展望をお届けします
※月曜段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。 芝2500mという特殊距離でのハンデGII。芝2400mとは100mの差ですが、直線の上り坂を二度通過することになるので、スタミナ要求度はグッと高くなります。ジャパンカップへのひと叩きとして利用されることもありますが、どちらかというとステイヤーズSやダイヤモンドSへと続く長距離路線の出発点としての位置づけがメインとなるレースです。 1.休み明けは割り引きが必要 スタミナが問われる条件ですから、順調に使われていない馬には息持ちの不安がついてまわります。過去10年で3ヶ月以上の休み明けでこのレースに連対したのは、稀代のスタミナホース・トウカイトリックただ一頭(2007年)。昨年1番人気のホッコーブレーヴ、2005年1番人気のデルタブルースというGI実績馬も休み明けのこのレースでは馬群に沈んでいますから、順調に使われている馬を中心視するのが妥当です。 2.4歳馬が中心、リピーターは軽視 この路線では同じ馬が何年も出走し続ける傾向があって、おなじみの馬がいつもそれなりに人気を集めますが、勝ち抜けていくのは若い馬ばかり。過去10年で[6-4-4-28]の4歳馬が他の世代を圧倒しています。スクリーンヒーローやトーセンジョーダンという後のGI馬も4歳時にこのレースを勝って飛躍のきっかけにしています。 3.先行馬が頑張れる 先週の天皇賞(秋)は逃げ・先行馬には苦しいレースとして知られていますが、翌週のアルゼンチン共和国杯は正反対です。過去10年の勝ち馬のうち、逃げ馬が1頭、それを含めて4コーナーの通過順位が5番手以内だった馬が6頭います。ちょうど菊花賞と同じように、2500mはほとんどの馬にとって距離延長になりますから、直線まで脚を温存しての切れ味勝負という形にはなりにくいようです。 ゴールドアクターは昨年の菊花賞の3着馬。このメンバーでも上位といえる実績を持ちながら、条件戦を連勝しての昇級馬という形になって56kgで出走できるのは有利です。安定した先行力に加え、前走では上がり3F33.4秒という切れ味も披露。充実の4歳秋を迎えて付け入る隙がなくなってきました。 レコンダイトは京都大賞典では上がりが速すぎて手も足も出ませんでしたが、春には目黒記念2着の実績があり、当時と同様の55kgならば巻き返しは容易です。アルバートは1000万条件を勝ったばかりで賞金的には除外対象ですが(月曜段階)、前走の勝ち時計は準オープンのオクトーバーSを上回る優秀なもので、出走が叶えば最大の惑星に浮上するでしょう。 メイショウカドマツは関西馬ながら東京コースの長丁場を得意としており、前走のオールカマーも休み明けで7着ならば上々の結果です。2月に準オープンを圧勝したときの蛯名騎手に乗り替わって万全を期します。プロモントーリオは5歳馬ですが1年半の休養期間があって、まだ心身ともにフレッシュな状態です。久々だったオルフェーヴルM快勝の反動がなければここもチャンス。 レーヴミストラルはまだまだ未完成な状態で青葉賞を快勝しました。ダービー以来の休み明けでの古馬挑戦は楽ではありませんが、それでもひょっとしたらと思わせるだけの素質の持ち主です。スーパームーンは昨年の当レースの3着馬。前走は海外遠征帰りの久々で最後失速しましたが、元来東京コースではいつも堅実に馬券圏内に差し込んでくる馬で、ここで一変しても驚けません。
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