最速の月曜公開!全重賞の展望をお届けします
※月曜段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。 唯一短距離で行われる2歳GII戦。もちろん朝日杯へ向けての前哨戦という意味合いもありますが、短距離志向の強い馬たちにとって数少ない目標レースになりますから、2歳短距離路線の総決算というメンバー構成になります。であるのにもかかわらず、きわめて「よく荒れる」というのがこのレースの特徴です。 一連の短距離路線の上位馬が集まりながら、そこでの序列がほとんどアテにな理ません。たとえば去年のこのレースでは、函館2歳Sの勝者で今年のセントウルSも勝った好スプリンター・アクティブミノルが6着に沈み、勝ったのは小倉2歳Sを7着に敗れていたセカンドテーブルでした。 1.直線での瞬発力勝負になる 近年のこのレースにおける前後半3Fのラップは以下のとおりになります。 2014年:35.4-34.1 2013年:36.7-34.3 2012年:35.6-33.7 2011年:35.3-34.6 2010年:35.1-34.3 最近5年間はいずれも後半のほうが速い「後傾ラップ」になっています。スピードよりも瞬発力が問われるわけですから、短距離路線の上位馬が力量を発揮しにくいのも当然のことと言えるでしょう。 2.距離短縮組が強い 前走で1200mを走っていた馬は過去10年で勝率7.1%、連対率17.9%。また1400mだった馬は勝率4.8%、連対率9.7%であるのに対して、前走芝1600mだった馬は[5-3-3-28]で勝率12.8%、連対率20.5%と優秀です。ちなみに前走1800mだった馬には今をときめくラブリーデイ(エーシントップの2着)がいます。 3.サウジアラビアロイヤルC組に注目 かつてこのレースへの主流ローテーションだったのがデイリー杯2歳Sです。エイシンアポロン、グランプリボスがこの臨戦過程で京王杯を制覇して、カオスモスも3着しています。デイリー杯は11月に移動しましたが、昨年からその時期に組まれたのがサウジアラビアロイヤルC(昨年はいちょうS)。昨年はこの両レースを連戦した馬はいませんでしたが、同じ競馬場でもありますから、今後デイリー杯以上の好相性を示すようなことになってもまったく不思議ありません。 トウショウドラフタはサウジアラビアロイヤルCでは直線で一旦先頭に立って、7着とは言っても見せ場充分の好内容でした。今回のメンバーでは前に行くタイプが少なく、先行力の比較で上位の存在ですし、新馬を快勝した芝1400mに戻るのは大きなプラス材料。マイル重賞で揉まれた経験を糧にして、得意条件での一変が期待できます。 レッドカーペットは右回りではスムーズさを欠く面がありながら重賞・オープンで4、2着ですから力があります。ヒルダは函館2歳Sの3着馬ですが、カンナSでは出負けが響いて4着。スローペースだった新馬戦を完勝しているように距離延長で流れが落ち着くのは歓迎でしょう。 アドマイヤモラールは未勝利を勝ち上がったばかりですが、大型馬で使われるごとに上昇しています。東京で自在の騎乗ぶりを見せる田辺騎手への乗り替わりも魅力。モーゼスはカレンブラックヒルの全弟。仕上り途上に見えた新馬戦がしぶとい競馬内容で、素質の高さはさすがです。 ボールライトニングは余裕残しで新馬戦を完勝、使われての上積みは小さくありません。シャドウアプローチはききょうSの勝ち馬。長く脚を使える馬で、長距離輸送をクリアーすれば勝機がありそう。
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