最速の月曜公開!全重賞の展望をお届けします
※月曜段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。 阪神ジュベナイルフィリーズへの関東エリアのステップ重賞として創設されて今年で4年目。歴史の浅いレースですが、過去の連対馬からアユサン、レッツゴードンキ、ココロノアイと、桜花賞馬を2頭、チューリップ賞勝ち馬を1頭輩出しています。去年から施行時期が一週早められたことで阪神ジュベナイルフィリーズへの間隔に余裕ができて、さらに重要性が高まっています。 ココロノアイは9番人気での勝利でしたし、アユサンは4番人気と、この段階ではそれほど高い評価を受けていないなかでの快走でした。ということは、その馬がまだ明らかにしてない素質が引き出されてしまうようなレースである、という考え方もできます。早熟性よりも絶対能力の見極めに重きを置くべきでしょう。 1.オープン実績馬強し 前記ココロノアイやアユサンという前走で勝ち上がったばかりの馬の好走が印象的ですが、トータルで見て信頼できるのは、すでにオープンクラスで揉まれた経験がある馬。前走でオープンを走っていた馬は過去3年の集計で[2-2-1-16]、勝率12.5%、連対率25%でした。前走で新馬・未勝利・500万下を走っていた馬は[1-1-2-32]、勝率2.8%、連対率5.6%ですから、軸はオープン実績馬から選ぶのが効率が良いでしょう。 2.長めの距離での経験が活きる 2、3歳戦の牝馬の重要レースはほとんどマイルで行われますから、それ以下の距離に使われる馬が多数を占めますが、このレースにおいては芝1800m以上の長めの距離での好走実績がある馬の好走が目立ちます。昨年1、2着のココロノアイ、レッツゴードンキ、一昨年2着のパシフィックギャルにはすべて芝1800mでの連対実績がありました。若い牝馬にとって東京マイルはタフな舞台ですから、それ以上の距離のレース経験が有利に働くのだと考えられます 3.今年はフルゲート割れで先行力重視 これまでの3年間はいずれもフルゲート18頭立てで行われましたが、今年は特別登録の段階でフルゲートに満たないことが確定しており、ペースも落ち着く可能性が高そうです。過去3年間の連対馬の脚質は、6頭中5頭までが「差し・追い込み」でしたが、今年に関してはある程度の位置取りで競馬ができるスピードを重要な要素として考える必要があるでしょう。 ウインファビラスは新潟2歳Sの2着馬。勝ったロードクエストは規格外の強さでしたから、早めに動く形からの2着は充分褒められる内容です。その前走の未勝利勝ちは芝1800mでしたし、父がステイゴールドですからタフな東京マイルでの2歳重賞を勝ち切るのにふさわしいプロフィールの持ち主。まだ気性的に不安定な面が残りますが、それでも牝馬戦線では実績的にも素質的にも最上位にランクされるべき存在です。 メジャーエンブレムの前走アスター賞は500万特別といっても、2着に負かしたのが再三オープンで好走していたマテラアリオンでしたから、実質的にオープン特別勝ちに近い価値があります。また、芝1800mの新馬戦を完勝しているのも強調材料。ただ、ここまでの2戦がスローペースばかりで、スピードレースへの対応は課題になります。カイザーバルは新馬勝ちが非常に強い内容でしたし、時計も優秀です。スケールの大きな馬で、レースセンスも抜群。関東圏への長距離輸送、初めての左回りなど克服すべき課題は少なくありませんが、素質の高さでそれらすべてを問題にしない可能性すらあります。 クロコスミアはコスモス賞4着で札幌2歳Sが3着。強敵相手の重賞で厳しい流れになった方が着順が上がっているのですから底力があります。ステイゴールド産駒らしい根性の持ち主で、馬込みを苦にしないのもセールスポイント。シトロンはアスター賞ではメジャーエンブレムに完敗の3着でしたが、牡馬混合のサウジアラビアロイヤルCでは大幅に時計を詰めて見せ場たっぷりの6着。重賞で揉まれた経験を糧に上位食い込みを狙います。 マシェリガールはクローバー賞の勝ち馬。父のトーセンファントムは先日のサウジアラビアロイヤルCを勝ったブレイブスマッシュを出したように当コースとの相性は抜群で、札幌から東京に戻ってさらなる上昇が期待できます。エスティタートはききょうSでは接戦を落としましたが、終始左にモタれていたようなので左回りに戻ることでパフォーマンスを大幅にアップさせる可能性があります。
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