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最速の月曜公開!全重賞の展望をお届けします

6月7日 東京11R 安田記念(G1)

netkeibaデスクの見解

※月曜段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

 春のチャンピオンマイラー決定戦。例年ならば外国馬の参戦があるのが普通ですが、今年はひさしぶりに日本馬のみで行われます。これはじつに12年ぶりのことです。

 ジャスタウェイ、ロードカナロアという絶対的な存在が抜けて、現在のマイル路線は群雄割拠という状況。今年の安田記念では、新興勢力からベテランまで、チャンスがある馬の数は五指に余ります。何が一番強いのかという戦力の見極めはもちろんですが、どういう馬を狙うべきなのかという方針の策定もまた同様に重要になるでしょう。

1.スピードレースの傾向が強まる

 東京芝1600mではスピードだけでなくスタミナも要求されるので、2000mを勝ち負けできるようなタイプが有利…、というようなことが言われていた時期もありましたが、近年では様変わりしています。不良馬場の昨年をのぞく2011?2013年は、芝1600m以下のレースからここへきた馬が勝ち、2着も2頭が距離延長でした。高速決着に対応するためには、より短い距離でも活躍できるようなスピード能力が重要になります。

2.数少ない58kg重賞

 安田記念では、古馬の牡馬は58kgを背負います。秋のマイルチャンピオンシップは57kgであるように、最近ではGIでも57kgが一般的で、定量が58kgになるレースは他には春秋の天皇賞と宝塚記念があるくらいです。背負い慣れない58kgに余力が削られてしまう可能性があるので、「58kg実績」を調べておくことをおすすめします。

3.ベテランが輝くリピーターレース

 前記の通り数少ない58kg戦であることと関係があるのかもしれませんが、このレースでは過去に好走歴のあるベテランのリピーター好走が目立ちます。グランプリボスは2012年と2014年に2着、ショウナンマイティは2013年が2着で2014年が3着。両馬とも2度めの好走は人気薄でしたから、近況が悪くても実績あるベテランには敬意を払う必要があります。

 リアルインパクトは2011年のこのレースを3歳で制した天才マイラー。以降スランプが続いていましたが、ここに来て完全に勢いを取り戻しました。オーストラリアのGIジョージライダーS(芝1500m)勝ちは59kgを背負ってのもの。重い斤量のレースのほうが実力を発揮できる馬ですし、阪神C連覇が示す通りスピードも充分。4年の間隔をおいて再度の安田記念制覇が現実味を帯びてきました。

 ミッキーアイルは高松宮記念3着からの直行。距離が延びるのはもちろん歓迎ですし、好位差しを身につけた今ならば大敗した昨年の悪夢を払拭する可能性は高いと思われます。なお58kgでは阪急杯で微差2着があります。モーリスは堀厩舎に転厩してから破竹の3連勝。素質が開花して勢いに乗ってGIに挑みます。3kgの斤量増、出遅れ癖など超えるべき課題も少なくありませんが、それらを問題にしないかもと思わせてしまうほど末脚は破壊力抜群です。

 ヴァンセンヌは京王杯SCでは距離が短かったようで連勝が止まりましたが、短距離戦の忙しい流れを経験できたことは今回に繋がるでしょう。ダノンシャークは昨年のマイルチャンピオンシップの勝ち馬で、安田記念でもこれまで3、4着。58kgでの経験も豊富です。

 サクラゴスペルは京王杯SCの勝ち馬。安田記念では一昨年に5着していますが、当時よりあきらかにパワーアップしています。ラピスラズリSなどで2回連対しているように58kgも苦にしません。フィエロは高速馬場を得意としていて今回の条件はぴったり。前走は不運が重なり3着に敗れましたが、状態面に不安はなく、昨秋のマイルチャンピオンシップ2着の実力に陰りは見られません。

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