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最速の月曜公開!全重賞の展望をお届けします

5月24日 東京11R オークス(G1)

netkeibaデスクの見解

※月曜段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

 今年の牝馬クラシックは、ハープスターやブエナビスタのように大きく抜け出す馬がいないまま桜花賞を迎えました。人気はルージュバックが断然の支持を受けたものの9着に大敗。結果はスローペースで逃げを打ったレッツゴードンキが4馬身差圧勝と、明暗がくっきり分かれる結果になりました。しかしながら、今年の牝馬路線はタレント揃いですから、これで勢力図がはっきりしたとは言い切れない部分が残っています。

1.ディープインパクト産駒は一枚割引

 桜花賞はディープインパクト産駒が大得意とするレースですが、オークスはそうではありません。過去4年間で1勝2着3回ですから、優秀な成績には違いありませんが、桜花賞から着順を上げたディープインパクト産駒はこれまで1頭もいません。マルセリーナ、アユサンという2頭の桜花賞馬が馬券圏外に沈み、ハープスターでさえも2着に敗れています。

2.関東馬が頑張る

 今年の牝馬戦線は関東馬が席巻しましたが、オークスはもともと関東馬の活躍が目立つレースです。過去5年間で馬券圏内に入った15頭のうち、関東馬が8頭と過半数を占めています。若い牝馬にとっては輸送の負担が少ない地元でのレースはアドバンテージになりますから、関東馬にはそれだけで上積みが与えられるようなものです。

3.速い上がりより立ち回りの上手さ

 昨年のヌーヴォレコルト、一昨年のメイショウマンボ、2011年のエリンコートはいずれも一歩早く動く形から追い込み馬の追撃を封じて勝利しています。この時期の東京の芝は簡単には追い込みが効かないので、ある程度早めにスパートできる自在性が要求されます。

 ココロノアイは同世代の牝馬で唯一の重賞2勝馬。前走は前残りの展開で10着に沈みましたが、勝ったレッツゴードンキにはこれまで2回先着しており、同等の実力を持っていると考えるべきです。外枠で前に馬を置けない形でも我慢して競馬ができたのは大きな収穫で、今回に活きるでしょう。栗東滞在の前回から自厩舎での調整に替わって、なんの不安もなくレースに臨むことができます。

 クイーンズリングは展開不向きの桜花賞でも長く脚を使って4着。あらためて力量の確かさを示しました。距離延長は好材料ですし、関東圏の輸送も経験済み。ルージュバックは桜花賞では断然人気を裏切る形で大敗。揉まれたときの脆さを露呈しましたが、もともと1800m以上の距離で圧倒的な力量を示していた馬です。多頭数の馬込みをクリアーできれば。

 レッツゴードンキは展開に恵まれたとはいえ桜花賞を4馬身差の圧勝は並大抵の馬にできる芸当ではありません。しかし逃げてしまったことで、折り合いの問題を解決しないままオークスを迎えることは不安材料です。キャットコインは3連勝で挑んだ桜花賞は7着に敗れましたが、上がり3Fはメンバー中第2位をマーク、一線級を相手にしても充分に戦える手応えを得ました。ホームの関東圏に戻って反撃は必至です。

 桜花賞2着のクルミナルは、もともと距離が延びての活躍を期待されていた馬です。大柄で精神的にも落ち着きがあり、輸送もそれほど大きな問題ではなさそうです。ミッキークイーンは桜花賞を除外されて回った忘れな草賞を快勝。クイーンC2着の実績もあり、トップクラスの力量を持つ一頭です。馬体の維持がカギになりますが、実力をフルに発揮できれば争覇圏内突入は難しくないでしょう。

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