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最速の月曜公開!全重賞の展望をお届けします

5月17日 東京11R ヴィクトリアマイル(G1)

netkeibaデスクの見解

※月曜段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

 今年で10回目を迎えるJRAで一番新しいGIレース。これまで、ウオッカ、ブエナビスタ、アパパネと女傑が次々に現れて新しいレースの歴史を彩ってきました。

 創設当初はコイウタやエイジアンウインズという「一発屋」が名を成したこともありましたが、最近ではすでにGIで好走歴がある名の通った馬が上位を占めるケースが多くなっています。好走のハードルが高くなり、レースの格のようなものが形成されてきたといえるでしょう。

1.ひと叩きされたGI実績馬を尊重

 昨年のヴィルシーナは11番人気、一昨年2着のホエールキャプチャは12番人気でしたが、いずれも「ひと叩きされたGI連対歴がある実績馬」でした。同じくGI実績馬でもここが休み明けになるケース(昨年4着のホエールキャプチャ、2007年10着のカワカミプリンセス)になると信頼性が落ちます。

2.阪神牝馬Sは負けた組が主力に

 例年阪神牝馬Sを経由した組が多数を占めますが、勝ち馬が馬券圏内に入ったのは2008年のエイジアンウインズただ一頭のみで、他はことごとく凡走しています。本番とのレース質の違いもありますが、重賞を好走した疲労が残っている懸念もあります。

3.牡馬混合戦からの臨戦に要注意

 昨年2着のメイショウマンボ、一昨年1着のヴィルシーナはいずれも大阪杯からの臨戦でした。マイラーズカップをステップにしたのがダンスインザムード、アパパネ。コイウタはダービー卿チャレンジトロフィーからの臨戦ですし、前走でドバイを走っていたウオッカやブエナビスタを含めると、過去9回中6回は前走で牡馬混合戦を走っていた馬が勝っています。

 ヌーヴォレコルトは年明け初戦の中山記念を快勝。中山記念はマイル路線の重要レースですから、牝馬のみならず牡馬も含めてもこの距離でのトップクラスと見なすことができます。これまで関西圏のレースを使われることが多かった馬ですが、輸送の負担が少ない関東のレースに限ると最近3連勝。地の利が見込めるこのレースは勝っておきたいところです。

 ディアデラマドレはマイラーズカップで始動して7着。前残りの展開を追い込んで0.4秒差ですから前哨戦としては悪くありません。牝馬の仕上げに冴えを見せる角居調教師の管理馬で、府中牝馬S勝ちがあるようにこのコースも得意です。スマートレイアーは1番人気に推された昨年は8着に敗れましたが、直線で窮屈な場面があって不完全燃焼でした。今年は阪神牝馬S4着からの臨戦ですが、押せ押せだった昨年よりもむしろ好ましいローテーションと言えます。

 タガノエトワールは前走で準オープンを勝ったばかりですが、もともとは昨年の秋華賞を3着した実力馬。軽いレースをステップにして上り調子でGIに臨めるのは有利です。レッドリヴェールは昨年の桜花賞以来スランプに落ち込んでいますが、今季は調教の動きに復調の兆しが見られますし、またこれまでマイル戦では凡走したことがありません。

 メイショウマンボは二桁惨敗が続く現状ですが、昨年のヴィルシーナや一昨年のホエールキャプチャも同様の臨戦過程でした。昨年の2着馬ですし、一概に軽視はできません。ショウナンパンドラは昨年の秋華賞馬。大阪杯からのステップはこのレースの好走パターンでもあり、良馬場の長い直線ならば変わり身が期待できます。

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