最速の月曜公開!全重賞の展望をお届けします
※月曜段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。 桜花賞から中1週で、牝馬のトップクラスは不在。オークストライアルと言っても低調な組み合わせになることが通例ですが、それでも数年に一度は、デニムアンドルビー、サンテミリオンなど、本番で勝ち負けになる馬がここから輩出されています。 おそらく、レベルはともかくとしてレースの性格としてはオークスと共通する面が少なくないのだと思われます。それが何かと言われれば「体力」という言葉に集約されるのではないでしょうか。 1.重賞からの臨戦馬は過信禁物 一時期はフラワーCから回ってきた馬が主力を占めていた時期がありましたが、最近は様変わりしました。前走で条件戦や未勝利戦を使っていた馬が近4年で7連対していて、フラワーC組はわずか1頭を数えるだけです。重賞からの臨戦馬には人気馬が多いことを考えると、はっきり不振と考えるべきでしょう。 2.フレッシュさと勢いを重視 昨年の勝ち馬サングレアルは、1月以来の休み明けでした。それ以前の3年間は、前走条件戦や未勝利戦で1着と勢いのあった馬が勝利。条件戦や重賞で惜敗してきた馬は疲労が残っている懸念があり、能力比較よりも、まず状態面の判断が重要になります。 3.腹を括って追い込んでくる馬はどれか 牝馬にはタフな東京2000m戦なので、スローに流れてもこのレースにおいては差し・追い込み馬に分があります。腹を括って追い込みに徹することのできる度胸のある騎手、あるいはそれが許される人気薄に注目しましょう。 リアンドジュエリーはミモザ賞の勝ち馬。外々を回る形で着差以上に力量差を感じさせました。また牡馬の強敵相手のゆりかもめ賞でも見せ場たっぷりの好内容。芝の長丁場では安定感があって確実に脚を使えます。前走の分だけ走ればここも勝ち負けでしょう。 シングウィズジョイは君子蘭賞を快勝、ここに来て調子を上げてきています。アルテミスS、クイーンCと好メンバーの重賞で小差の競馬をしてきた実力は、ここに入れば上位の扱いが妥当でしょう。ディアマイダーリンはフラワーCでは追い込み届かず3着に敗れましたが、不器用さのある馬なので未勝利と赤松賞を連勝した東京に替わるのは何よりのプラス材料です。 バンゴールは休ませたことで良化して未勝利を完勝、まだ上積みを見込めます。操作性の良さが武器で昇級でも見劣りません。アイノカケハシは未勝利を勝ったばかりですが、強烈な決め脚の持ち主です。祖母はこのレース(旧名・4歳牝馬特別)を勝ったサイレントハピネス。 ゴージャスガールは祖母に名牝ピースオブワールドを持つ良血馬で底力を秘めます。詰めの甘さがあるものの相手なりに走れる馬で、昇級戦でも。フロレットアレーはミモザ賞を2着に敗れましたが、メンバーが揃っていた一戦でしたから悲観するような内容ではありません。遅生まれで上昇の余地は充分です。
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