最速の月曜公開!全重賞の展望をお届けします
※月曜段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。 フェブラリーSへのステップレース。ステップが1400で本番が1600、というのは京王杯スプリングカップ→安田記念、スワンS→マイルCSと同じで、あまり本番には直結しない道筋です。本番の有力馬は別ルートを採るのが通例で、ここはどんぐりの背比べ的なメンバー構成になりがち。1番人気も最近5年間で2着が2回あるだけと不振です。 1400mはJRAのダート短距離路線の主戦場で、一番の混雑ゾーンです。にもかかわらずこの条件の重賞はプロキオンSと根岸Sの二つしかありません。毎年好調馬が多数集って、除外馬続出のフルゲート。下位人気馬までさほどの実力差はなく、昨年などは1着から10着までが0.5秒差の範囲にひしめく大接戦になりました。 1.他場で届かなかった馬が差し届く 直線が長い東京コースで豪華メンバー。ここを先行馬が仕切って押し切るのは簡単な芸当ではありません。過去10年で先行してこのレースを勝った馬は、重馬場のフェラーリピサと快速で名高いメイショウボーラーだけ。先行馬の評価は、ここではひとつ下げて考えるのが妥当です。 2.長い直線の決め手勝負でサンデー系が浮上 差し馬有利と言っても前が止まるわけではなく、近年はむしろペースが緩むことのほうが通例です。各馬とも脚を温存しながらの決め手勝負で、一番切れ味がある馬が勝つ、というレースになって、最近4年間は父がサンデーサイレンス系の馬が4連勝中。昨年と一昨年は2年続けて、1着から4着までをサンデーサイレンス系が独占しました。 3.上がり勝負で軽斤量の上昇馬にチャンス大 上がり勝負に近い流れになるため、斤量を背負う実績馬が勝ち切るためにはハードルが高く、まだ背負わされていない格下の馬が通用しやすいレースです。別定重量戦ですが、最近1年間の成績でリセットされる部分もあるので、ハンデ戦のように「美味しい斤量」が発生するケースもしばしばあります。斤量の吟味には慎重さが求められます。 ジョーメテオは昨年の6着馬。公営浦和競馬所属ですからこれでも「好走」と捉えられがちですが、直線で狭いところに入って満足に追えないままでの悔しい6着でした(上がり3Fは2位タイ)。力量的に争覇圏内にいるのは明らかですし、前走も交流重賞2着ですから、9歳でも順調さは昨年以上です。吉原寛人騎手は過去に東京で2日間騎乗経験があって、ダートでは13戦3勝の好成績。短期免許で南関東に参戦中の名手の騎乗は心強い材料です。 キョウワダッフィーは2014ファイナルSでは1番人気を裏切って4着に終わりましたが、58kgを背負っていたこともあり致し方ない敗戦でした。じつは阪神を差し損ねての臨戦は、根岸Sでは必勝ステップのひとつでもあり、巻き返しが期待できます。エアハリファは武蔵野Sを2着に敗れましたが、展開の綾に泣いただけで敗れて強しの内容でした。1400もまったく問題なくここも好勝負は必至でしょう。 グレープブランデーは武蔵野S3着で久しぶりに復活の狼煙を上げて、以来着実に良化の道をたどっています。58kgはたしかに楽ではありませんが、元値が高い馬ですから軽く見ることはできません。ワイドバッハは武蔵野Sの勝ち馬。チャンピオンズCでも最速上がりをマークしているように近況は充実していますが、今回は57kgを背負うので一枚評価を下げます。 サトノタイガーはカペラSで2着。中央の速い流れに慣れた今回は前走以上の走りが期待できます。シルクフォーチュンはさすがに勝ち味に遅くなっていますが、このコースは過去に2戦で1着と3着、いずれも人気以上に走っている得意コースで侮れません。ブライトラインは月曜時点では除外対象ですが、ゲートインできれば56kgで出走できるので、去年(4着)の雪辱を果たすチャンスは充分です。
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