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9月6日 新潟11R 新潟記念(G3)

netkeibaデスクの見解

※月曜段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

 サマー2000シリーズの最終戦で、多くの場合この一戦でシリーズチャンピオンが決定します。報奨金5000万円を巡っての争いとなり、GIIIを超えるような激しい闘いが繰り広げられるのが通例でしたが、今年は例外になりそうです。これまでの4戦の好走馬がのきなみ回避したため、出走予定馬にポイントトップの可能性がある馬が一頭もいません。最終戦を待たずにチャンピオンはダービーフィズに決定。今年の新潟記念は「普通のローカルGIII」ということになりました。

1.1番人気は苦戦

 過去10年で馬券圏内に入った1番人気馬は、昨年のマーティンボロただ一頭。2番人気も馬券圏内が2回だけと、総じて人気馬は苦戦しています。ちなみに、前回新潟記念が「消化試合」になった2013年は10番人気、8番人気、7番人気の3頭で決着する大荒れレースとなりました。

2.夏は追い込みが届かない

 春の新潟と異なって夏は馬場状態が良好のため、新潟記念での追い込み馬は[1-2-2-41](過去10年)と苦戦の傾向です。対照的に、逃げ・先行馬は[3-5-3-30]という好成績。一昨年は逃げて2着したエクスペディションは8番人気、2011年に逃げて2着したサンライズベガは9番人気と、人気薄の逃げ・先行馬の粘り込みがしばしば波乱の要因になっています。

3.ディープインパクト産駒が無双する

 直線が長くて速い上がりが要求される新潟芝2000mはディープインパクト産駒が得意とするコースで、昨年のこのレースではディープインパクト産駒が1-3着を独占しました。他ではシンボリクリスエス、ゼンノロブロイが好成績を残していて、近年ではこれらが「三強」という存在です。



 アーデントは函館記念では小回りコースで先行できずに7着に敗れましたが、春の新潟大賞典では逃げて4着に粘り込んでいます。リゲルSを逃げ切った時のように、ゆったり先行する形になるとしぶとさを発揮する馬ですから、このコースはぴったりのはず。夏の高速馬場ならば春以上の結果を期待できます。ブレイクの兆しが見られる若武者石川裕紀人騎手の手綱捌きに期待します。

 パッションダンスは今年の新潟大賞典は7着に敗れましたが、馬場が良かった昨年の新潟大賞典を1分56秒台のタイムで勝っていますから、夏の新潟のほうが条件は合っているはず。デムーロ騎手の騎乗も魅力です。クランモンタナは昨年の2着馬。毎年夏場に調子を上げる馬で、今年も小倉記念4着と態勢を整えつつあります。

 メドウラークはここに来て4連勝と急上昇。時計の更新など課題は少なくありませんが、クラスが上がるごとに着差を広げているように、能力の底をまだ見せていません。アヴニールマルシェは3歳での参戦。ここまでレベルの高いレースばかり使われており、初の古馬相手でも軽視できません。

 ダコールは新潟大賞典はすべてが上手く行った印象ですが、そもそも大崩れが少ない堅実派ですから、今回も上位争いは必至でしょう。アルフレードは七夕賞でも5着と小回りでも崩れなかったのですから力をつけています。直線が長い新潟替わりは当然プラスで、北海道から柴山騎手を呼び寄せて勝負の一鞍になります。

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