最速の月曜公開!全重賞の展望をお届けします
※月曜段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。 今年で7回目と歴史の浅いレースですが、未来のダート王を輩出する出世レースとしてその存在感は年々高まっています。第1回の勝ち馬がトランセンド、第4回目の勝ち馬がホッコータルマエと、3年毎に超大物がここから巣立っていっており、今年は周期的に「ゴールデンイヤー」。スターホースの登場を期待したいところです。 1.3歳ダート路線の総決算 3歳ダート重賞は兵庫チャンピオンシップ、ユニコーンS、ジャパンダートダービー、レパードSと続きますが、1着賞金は順に、2800万円、3400万円、4500万円、4000万円。レパードSは、賞金面ではユニコーンSより一つ上のレースとして位置づけられています。ジャパンダートダービーと比べても、1着賞金では劣るものの2着以下はこちらの方が高額。レパードSに好メンバーが集まるのは、賞金面から考えても必然なのです。どこに調子のピークを持っていってどこで勝負を賭けるかは、各陣営の判断次第でしょうが、レパードSをシーズンの大目標に置くのはきわめて自然なことだといえるでしょう。 2.人気馬が強い 1で記したことの必然的な帰着として、馬券の配当的にはこういうことになります。ダート中距離の主戦場となる1800m戦で、この後のことを考えずに目いっぱいの仕上げを施されるわけですから、人気馬の隙が小さくなるのは当たり前のこと。芝のダービーで人気馬が強いのと同じ事情で、レパードSも人気馬に逆らいにくい構造になっています。 3.先行馬が無双する 過去6回の勝ち馬のうち、4頭までは4コーナー3番手以内でレースを進めていました。開催時期が早められた過去3年に限れば、連対馬6頭中5頭までが4コーナー3番手以内。先行有利の新潟コースで前に行きたいのは多くの馬が考えることでしょうから、本当にスピードが豊富なのはどの馬か、先行力の優劣を慎重に吟味する必要があります。 ゴールデンバローズはユニコーンSでは断然人気を裏切る形で4着に敗れましたが、ドバイ以来で厳しいローテーションでしたし、ペースの緩まない忙しい競馬に戸惑った面もありました。使われたことで苦しいところがなくなりましたし、前走でスピード競馬を経験できたのも好材料。臨戦過程としてはあらゆる面で好転しています。将来のダート路線を背負わなければならない馬ですから、同世代相手に連敗は許されません。 アルタイルはユニコーンSではゴールデンバローズをマークする形で3着、その前の青竜Sではノンコノユメの鬼脚に屈して悔しい2着。レース展開に関わらず強敵相手に好走を続けているのですから、世代上位の実力の持ち主と考えるべきです。ダート1800mは初めてとなりますが、折り合い面から問題はなさそうで、むしろ位置取り自在のスピードと器用さを評価すべきでしょう。 クロスクリーガーは兵庫チャンピオンシップを圧勝してジャパンダートダービーを2着。この世代のダート路線のトップランナーの一頭です。ただし、近走は地方交流回りでペース的に楽な展開のレースばかり続けているのも事実。前走のジャパンダートダービーは前半3Fが37.2秒ですが、これはジャパンダートダービーとしては最近5年間で際立って遅い前半タイムでした。今走は先行タイプが多数揃っていますから、あらためて真価が問われる一戦になります。 ノボバカラはユニコーンSの2着馬。いままでほとんどのレースで先行できているスピードが最大の武器です。反面、距離の延長には不安を残していて、過去に1度使われた1800m戦(黒竹賞)は8着。今回は折り合いと位置取りが課題になります。 ダノンリバティは毎日杯の2着馬。初めてのダート戦が重賞挑戦というのは楽ではありませんが、母系はヴァーミリアンを筆頭に数多のダート巧者を輩出する一族。経験に目をつぶって、素質の高さで先物買いしたくなるプロフィールを備えています。 カラパナビーチは伏竜Sの時点では11番人気8着と「その他大勢」の域を出ませんでしたが、その後古馬相手に1000万条件を2・1着。古馬に揉まれた経験値と上昇度で大勢逆転を狙います。ライドオンウインドはジャパンダートダービーが大きく離されての5着。一線級との力量差は小さくないようです。デムーロ騎手への手替わりと距離短縮を手がかりに巻き返しの方策を探ります。
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