最速の月曜公開!全重賞の展望をお届けします
※月曜段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。 超高速の5ハロン戦。日本でもっとも早い時間で決着する重賞です。一昨年から開催時期が遅くなったことで梅雨の影響がなくなって、レースの高速化傾向にさらに拍車がかかっています。「日本で一番速い馬を決めるレースである」と言ってしまっていいでしょう。 1.パワーが要求される上り坂スプリント 新潟直線1000mはスタートから200m付近までは上り勾配になっています。他場の芝1200mはここが下り坂になっていることが多いので、少なからずギャップがあります。上り坂でのダッシュ比べはパワーを要するので、筋肉量の豊富な馬が有利で、そのひとつの目安が馬体重ということになります。438キロのビウィッチアス、452キロのエイムアットビップが1番人気を裏切って二桁着順の惨敗を喫しているように、軽量馬は先行争いについていくだけで余力を失ってしまうケースがしばしば見られます。 2.斤量が重い馬は苦戦 特殊なコース形態ということでリピーターが持て囃されがちですが、過去に好走歴があったカノヤザクラ、ジェイケイセラヴィ、パドトロワも、斤量が56kgを超えた年は馬券圏外に沈んでいます。最近5年間は斤量が56kg以下の馬しか3着以内に入っていませんから、重い斤量の馬の扱いには、他のコース以上に慎重になるべきです。3歳馬や牝馬の活躍が目立つのも、上記の事情の裏返しだと言えるでしょう。 3.近走で厳しいラップを経験しているか 函館スプリントSが6月に移動した2012年以降の3年間、そこから直行した馬は当レースで[2-1-1-7]。毎年連対馬を送り出す最有力ステップになりました。レース間隔が理想的ということにくわえて、両レースとも開催序盤の高速決着という共通点があります。近走で厳しい流れを経験していることは、このレースで好走するための必須条件に近くなっています。 レンイングランドは久々のスプリント戦、なおかつ初の古馬挑戦だった函館スプリントSで3着。しかも4コーナーで渋滞にはまって、追い出しが遅れてのものだけに価値があります。これで芝1200m戦は4戦2勝3着2回で、前半3Fが33秒台で流れたレースにかぎると1勝3着1回。ペースが速ければ速いほどパフォーマンスが良くなっている馬ですから、直線1000mでさらに前進を見込むのは自然なことです。3歳で500kgという大型馬、もちろん53kgも追い風になるでしょう。 アースソニックの韋駄天S→函館スプリントS→アイビスサマーダッシュというローテーションは昨年と同じ。昨年は3→6→3着だったのに対して、今年は3→2着と来ていて、斤量も昨年同様の56kg。高速スプリント戦巧者が今年も順調に来ているのですから、評価を下げる材料が見当たりません。エーシントップは函館スプリントSでは途中から先頭に並びかけて前崩れのハイペースを演出。現役トップクラスのダッシュ力の持ち主であることをあらためてアピールしました。並ばれるのを嫌がる気性がネックですが、今回はハナにこだわる競馬を示唆しており、潜在能力の高さにあらためて注目すべきタイミングです。 ネロは準オープンの身ですが、前々走で韋駄天S2着があるようにスピード勝負ならばオープンでも見劣りしません。セイコーライコウは昨年の勝ち馬ですが、昨年に比べると臨戦課程に勢いを失っており、57kgを背負う今回は抑えの評価にとどめます。 韋駄天Sの勝ち馬フレイムヘイローは当時から3kg増となる斤量がネックですが、ここに来ての地力アップは間違いなく、コース替わりで再度注目されます。ヘニーハウンドは京都芝1200mのレコードホルダー。時計は速ければ速いほうが良いというタイプだけに、今回は韋駄天S4着以上の走りが期待できます。
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