netkeiba

【讃えよバロン】バロンドゥフォールが、一気呵成にGIIIを奪取。体質の弱さに泣き、走っては休み。三回使えれば御の字という難しい馬だが、本年春は1・3・1着。少しづつではあるが崩れなくなった。初のOP挑戦となるが、前回の阿武隈Sは1000m通過が57秒3―マイル通過が1分33秒7という、超Hペースの前崩れに恵まれたにせよ、レースの上がりが37秒1に対し、自身の上がりは34秒2。大外一気に推定11秒台の加速ラップを計時している。ちなみに阿武隈Sの走破タイムは1分46秒1、翌日の七夕賞の1800m通過は1分46秒2。1F延長の2000mにも十分耐え得る内容だった。10月18日から調教時計を出し始め、一週前に南Wで66秒8、直前の追い切りでは石橋が手綱を握り67秒5という好タイムをマークしている。

　57・5キロのぶん、対抗としたが、当面の敵はミトラ。昨年の福島記念・1分58秒1の快走は記憶に新しいが、GIIのAJCC2着、オールカマー・3着は、確たる地力の証明だ。ファントムライトも新潟記念3着の意味を、続くアイルランドT3着につなげた。基本はパワー型、平坦替りもプラスとなる。フラアンジェリコは前年の2着馬。スプリンターズS参戦は、さすがに無理があるような気がしたが(笑)、2000mの決め手比べは今年も望むところ。七夕賞2着馬ステラウインドも、今回の調教なら力通り走れる。終い勝負に徹した際のヤマカツエースは、函館記念・札幌記念が示す通りの怖さがある。