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最速の月曜公開!全重賞の展望をお届けします

7月12日 福島11R 七夕賞(G3)

netkeibaデスクの見解

※月曜段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

 サマー2000シリーズはここからスタートします。小回りの福島競馬場は難しいコースですが、過去10年では1番人気が3勝して2着と3着が2回ずつ。じつはそれほど悪くない成績を収めています。かつての大荒れ重賞というイメージは修正する必要があるでしょう。

 また、一昨年の番組改正により、夏の福島開催の2週目に行われるようになったのも大きな変更点です。それ以前とそれ以降とではレースの質が大きく変わっており、そこが馬券の突破口になリそうです。

1.スピードレースの傾向強まる

 開催前半に移動してから2年間の勝ちタイムがいずれも1分58秒台。それ以前と比べると2秒近く早くなっています。必然的に先行馬有利の傾向が強まっており、4角先頭の馬が2連勝。スピードがあって早めに動ける馬が中心になります。

2.距離短縮より距離延長

 最近5年間の3着以内馬のうち、前走で1800m以下の距離を使われていた馬が8頭と過半数を占めます。前走2000mを使われていた馬が6頭で、2200m以上の距離からの距離短縮組はわずか1頭(ドバイシーマクラシック以来のトレイルブレイザー)しかいません。毎年一定の勢力を占める目黒記念組も、最近5年間では[0-0-0-8]。スピードレース化に対応できず流れに乗り切れない、というデータが出ています。

3.フレッシュな馬に注目

 3ヶ月以上の休み明けの馬がよく好走するレースで、昨年2着のニューダイナスティは4か月ぶり、一昨年2着のトレイルブレイザーは3か月ぶり、その前年1着のアスカクリチャンは5か月ぶりの休み明けでした。該当するローテーションの馬が毎年2、3頭しかいないことを考えると、けっこうな確率です。不安があっての休養ならともかく、予定通りの臨戦課程ならば間隔が開いていることを嫌う必要はありません。むしろ人気の盲点になるぶん、積極的に狙っていく価値があります。

 フラアンジェリコは昨年の福島記念の2着馬。昨年この時期に準オープンの五稜郭Sを勝っているように、毎年夏のローカルを稼ぎどころにしている馬。3か月ぶりになりますが予定通りのローテーションです。最近2走は距離が短いマイル戦を使われて結果が出ていませんが、マイル戦からの距離延長は五稜郭Sと同様のステップ。田辺騎手はこの馬では6戦3連対で、連対時の人気はそれぞれ6、11、3番人気でしたから、この馬を手に入れているといえるでしょう。

 グランデッツァは鳴尾記念は直線で狭いところに入って5着に敗れましたが、最後まで脚を使っていて距離は問題なさそうです。追ってから非力な面があり、直線が平坦に近い福島は好材料。トウケイヘイローは鳴尾記念を大敗しましたが、9か月半ぶりで馬体重も12kg増でしたからやむを得ないところです。今回は大きく変わる可能性があり、実力を考えると軽視できません。

 ユールシンギングは昨年の新潟大賞典の勝ち馬。後ろから行く馬ですが、セントライト記念勝ちがあるように小回りにも対応できる脚があります。ハンデGIIIならば見限れません。メイショウナルトは昨年のこのレースの勝ち馬。今回はハンデに加えて同型のトウケイヘイローとの兼ね合いが鍵になりますが、得意の福島で叩き2戦目ということで警戒を怠れません。

 レコンダイトは直線が長いコースのゆったり流れる距離で結果を出している馬で、初の福島コースと距離短縮が課題になります。ヒラボクディープは賞金的に除外対象ですが、メンバーが揃っていたエプソムCの5着は好内容でした。素質馬が復調してきたようで、出走が叶えば要注意。

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