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最速の月曜公開!全重賞の展望をお届けします

7月5日 福島11R ラジオNIKKEI賞(G3)

netkeibaデスクの見解

※月曜段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

 かつては「残念ダービー」との異名をとっていましたが、近年ではダービーに使っていた馬の参戦は稀です。とくに一昨年からは夏の福島競馬の開幕週に移動して、スピードが要求される傾向がより顕著になりました。ダービーの敗者復活戦というよりは、マイル路線への転身を図るための出発点というような位置づけにあるレースです。

1.上がり馬よりも重賞負け組が優位

 2歳戦の開始が早まって、一昨年からは春の東京で新馬戦が4週間行われるようになりました。2歳戦が前倒しになった裏返しで、4月、5月の3歳500万条件は強い馬が抜け切ったあとになるためレベルがそれほど高くありません。昨年の勝ち馬ウインマーレライ、一昨年の勝ち馬ケイアイチョウサンは近走こそ冴えなかったものの、いずれも重賞への出走経験がありました。前走で500万下を勝った馬は馬柱が綺麗で魅力的に見えますが、ずば抜けて強い馬が残っている可能性はそれほど高くありません。

2.速い上がりが必要

 ここ5年間のレース上がり3Fは、35.1-35.4秒の間に収まります。勝ち馬の多くが34秒台の上がりを使っていますから、切れ味の有無が好走のための重要な条件になります。ちなみに、ディープインパクト産駒はここ4年間で2勝ですが、産駒が出走した年は必ず勝ち馬を送り出しています。

3.軽ハンデ馬の台頭は望み薄

 最近では軽量馬の好走がめっきり減りました。近5年間の連対馬のハンデは54-56kgの範囲に収まります。57kg以上背負うとさすがに厳しくなるようですが、それ以下ならばいつも背負いなれた斤量ですから、ほとんど苦にならないようです。実力馬が能力を発揮できる以上、軽ハンデ馬の付け入る隙が狭くなっている、と見るべきでしょう。

 アンビシャスはプリンシパルSの勝ち馬。共同通信杯でのリアルスティール、ドゥラメンテに続く3着という実績が光ります。プリンシパルSは余力たっぷりの完勝で、距離適性を考慮して自重したものの、ダービーでも人気を集めたであろう実力の持ち主です。ハンデも56.5kgに留まりましたから、重賞制覇は目前です。

 ストレンジクォークは青葉賞では大敗しましたが、中山芝2000mで連勝しているように小回りコースが合っています。54kgならば巻き返しは可能。ロジチャリスは昨秋にオープンで再三好走していた馬で、前走500万下では力が違いすぎたようです。安定した先行力が持ち味で、福島芝1800は未勝利を圧勝したゲンの良いコース。

 アッシュゴールドはまだ非力な面があるので、直線が平坦に近い福島に替わるのは歓迎材料でしょう。直線平坦の京都ではデイリー杯2着、きさらぎ賞3着と崩れていません。グランアルマダは530kgを超す巨漢馬で仕上がりが遅れましたが、前走は古馬の素質馬イサベルの2着とここに来て力をつけています。脚質的に福島コースも向きそうです。

 キャンベルジュニアは南半球産の遅生まれのため53kgでの出走になります。レースセンスのいい馬で、重賞挑戦でも軽視できません。レアリスタはまだ仕上がり途上という状態で無傷の2連勝という素質馬。今回は一気の相手強化にくわえて、小回りコースへの対応も課題になります。

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