最速の月曜公開!全重賞の展望をお届けします
※月曜段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。 春の福島開催の締めくくりを飾る牝馬重賞。ヴィクトリアマイルへの間隔が中2週とステップレースとして理想的なので、ローカル重賞としてはなかなかのメンバーが揃う傾向があります。一昨年はマイネイサベルがここを叩いて本番でも3着しており、GIで穴を開ける馬が潜んでいる可能性も低くありません。 1.中山牝馬Sの再戦に 同じ小回りの1800m戦ということで、中山牝馬Sから臨戦する馬が圧倒的な優位を占めます。前走で中山牝馬Sを使っていた馬が昨年まで7連勝中。うち6回はワンツーフィニッシュで、1-3着独占も2回あります。なにはともあれ中山牝馬S組の検討なくしては始まりません。 2.格より勢い、大敗馬の巻き返しは厳しい その中山牝馬Sの内容ですが、負けていたとしても着順は6着まで。二桁着順に大敗していた馬の巻き返しは厳しいというデータが出ています。中山牝馬Sを人気薄でそこそこ走った馬が、半信半疑のままここでも好走する、というケースがしばしばで、昨年の勝ち馬ケイアイエレガント(10番人気→5番人気)、2010年のレジネッタ(11番人気→5番人気)がこのパターン。順調さと勢いがなにより優先されます。 3.中山では差せるが福島では届かない 中山ほど坂が急ではないぶん、福島牝馬Sでは早めに動いた馬の頑張りが目立ちます。とくに近年は3週間開催になり、馬場が悪くならないうちにこの重賞を迎えるので、追い込み一手の馬よりも自在性のある馬に分があります。 グレイスフラワーは休み明けの前走中山牝馬Sが16kg増の太め残りで、行き足がつかず後方からのレースになりましたが、しぶとく伸びて6着。さすがに力があります。本来は好位から進める馬で、小回りも問題にしないはず。ひと叩きしての前進は必至で、重賞初制覇のチャンスです。 ケイティバローズは前走中山牝馬Sで12番人気ながら4着に入りましたが、その前のダート重賞では上位に顔を出しており、軽ハンデは味方したもののフロックと侮ることはできません。先行する脚もある馬で、福島に替わっても。パワースポットは牝馬重賞で連続して3着。中山の短い直線でも追い込みの破壊力に陰りは見られませんでした。福島でも好走歴があり、馬込みも苦にしません。 ペイシャフェリスはハナに立つ形ならアネモネS勝ちがあるようにしぶとい馬で、控えて凡走した前走は度外視できます。先行争いを捌ければ1800mでも。ブランネージュはフローラS2着がありますが、君子蘭賞を勝った1800mがベスト距離。中山牝馬Sでは10着に沈みましたが、休み明けも堪えた様子で、巻き返しを期しての一戦になります。 スイートサルサは中山牝馬Sを取り消しましたがその影響はなく順調に乗り込まれています。重賞で何度も好走があるように力量は確かですが、いずれも直線が長いコースでのものなので、今回は小回りへの対応が課題になります。オメガハートロックは昨年のフェアリーSの勝ち馬。以降は骨折の影響で順調さを欠いていますが、前走中山牝馬Sでは0.8秒差の8着と、復調の気配が窺えました。古馬GIIIが壁にならない素質の持ち主で、あっさり勝つようなことがあっても驚けません。
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