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最速の月曜公開!全重賞の展望をお届けします

7月26日 函館11R 函館2歳S(G3)

netkeibaデスクの見解

※月曜段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

 函館シリーズの締めくくり、世代最初の2歳重賞。かつては時計が掛かる決着になることが通例でしたが、昨年から開催が短縮されたことによって、馬場が良好な状態のまま最終週を迎えるようになりました。函館2歳Sもここ数年は1分10秒前後の速い時計での決着が続いています。

 必然的に、将来性というよりも現時点でいかに速い時計で走破できるか、つまり早熟性とスプリント性能が問われるようになっています。また、2歳戦のスケジュール変更にともなって2歳馬の仕上げが全般的に早くなっていることも高速化の背景として見逃せません。

1.上がり3F-1位が能力の証

 近4年間の連対馬8頭のうち7頭までが、前走での上がり3Fの数字がメンバー中1位でした。この時期の1200戦において上がり3Fの数字は、どれだけ余力を残しているかの証明のようなもので、重く見るべきです。昨年1番人気で4着に敗れたマイネルエスパスは、新馬を圧勝しながら上がり3Fは3位。一昨年2番人気で4着に敗れたオールパーパスも、新馬初戦の上がり3Fは3位でした。

2.未勝利勝ち馬が穴を開ける

 新馬を負けて未勝利を勝って来た馬が、ここ4年間で3頭連対(2着)しています。人気はそれぞれ5、9、11番人気。すんなりした流れになる新馬戦と違って、多頭数の激戦になる重賞ではキャリアの差が物を言います。かつてのステップ競走ラベンダー賞が廃止されたので、未勝利戦をステップにする馬がキャリア面で相対的に有利になった、という側面はありそうです。

3.サンデーサイレンス系が不振

 過去10年でサンデーサイレンス系の馬が馬券圏内に入ったのは、札幌開催の2009年をのぞけば2013年3着のトーセンシルエットがいるだけ。サンデー系の馬にとってはひとつの鬼門となっているレースです。今年はサンデー系の有力馬が例年になく多くなりそうで、これまでのデータを打ち破ることができるか注目されます。

 アルマククナは前走が芝1000mでの新馬勝ち。一番速いスタートを切りながらいったん3番手に控えて、上がり3Fは最速タイをマークしての完勝でした。芝1000mの新馬勝ちから函館2歳Sで馬券圏内に入った馬は、最近5年間で2頭いますが、いずれも「控える競馬」「上がり最速」をクリアーしていました。今回は有力馬の多くが差しタイプという組み合わせですが、高速決着を想定するならば、スピード豊富な馬から入るのがセオリー。初戦で高いスプリント性能を示したこの馬を中心視したいと思います。

 シャドウアプローチはスタートが一息のため外を回る形になって初戦を取りこぼしましたが、続く未勝利戦は完勝。2戦とも上がり3Fは最速をマークしているように、安定したレースぶりは信頼感があります。そのシャドウアプローチを初戦で降したのがオデュッセウス。函館芝1200mの持ち時計はメンバー中最速です。前走の上がりが最速でなかったぶん割り引きますが、すんなりハナなら前走の再現も。

 メジェルダは新馬戦を惜敗したものの2戦目を完勝。安定したダッシュ力の持ち主で、時計がかかる後半開催ということを考えれば持ち時計も優秀です。そのメジェルダを新馬戦で負かしたブランボヌールは器用な立ち回りが持ち味。ペースが緩むようなら切れ味が活きそうです。

 ヒルダの初戦はペースが遅く勝ちタイムこそ平凡ですが、その後3・5着馬が勝ち上がっています。好メンバー相手の完勝ですから、能力の高さは疑う余地がありません。時計短縮に対応できれば。メジャータイフーンは母の半弟がエイシンフラッシュという良血馬。距離はもっと延びたほうが良さそうですが、初戦は2着に4馬身差の圧勝でしたから、素質の高さはここでも軽視できません。

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