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最速の月曜公開!全重賞の展望をお届けします

7月19日 函館11R 函館記念(G3)

netkeibaデスクの見解

※月曜段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

 函館記念は日本で一番時計が掛かる芝2000m重賞のひとつで、勝ち時計は通常2分を超えます。洋芝で小回りという独特な条件で行われるため、他場ではもうひとつでも「函館ならでは」という馬が日の目を見ます。先日の七夕賞を1分58秒台で制したグランデッツァが、昨年の函館記念では1番人気に支持されながら10着に沈んだことからも、このレースの特殊性をうかがい知ることができるでしょう。

1.菊花賞血統に要注目

 マンハッタンカフェ、メジロマックイーン、ダンスインザダーク、リアルシャダイ、マヤノトップガン、マルゼンスキー。近年の連対馬の父、母父を見ると、自身か産駒が菊花賞を制した馬の名前がズラッと並びます。芝2000m重賞でありながら、血統の字面としてはもっと長い距離をこなせる下地を持っている馬が、このレースの質にフィットしていると考えられます。

2.目黒記念からの距離短縮が必勝ローテ

 上がりが掛かってスタミナが問われるレースになるので、より長い距離から臨戦する馬が展開の恩恵を受けやすいようです。オープン以上で芝2000mを超える距離のレースは多くありませんが、数少ない該当ステップとなるのが目黒記念。昨年のラブイズブーシェ、2011年のキングトップガンと、近4年で2頭の優勝馬を送り出しています。

3.巴賞組は疲労に注意

 函館で行われるステップレースとして巴賞は重要な位置づけにありますが、函館記念とは中1週と間隔が詰まっていることもあって、両レースを連続好走するのは簡単ではありません。巴賞と函館記念で続けて連対した馬は、最近5年間では1頭もいません。巴賞をステップと割り切って、全力を出し切っていない馬の巻き返しに妙味があります。

 ダービーフィズは目黒記念では人気を裏切る形で6着に敗れましたが、上がりが速い展開を追い込んで届かなかったという内容。スピードで負けただけで、スタミナ面ではGIIでも引けをとらないことを示しました。今回はGIII戦で相手弱化、2勝を挙げている芝2000mへの距離短縮と、巻き返しの材料が揃いました。血統的には、母がマンハッタンカフェの全妹。父のジャングルポケットも菊花賞馬を輩出していて、菊花賞とは縁の深い血統です。。

 ラブイズブーシェは昨年の勝ち馬。近走はスランプですが、もともと気まぐれなところがある馬です。3勝を挙げている得意の函館コースで、鞍上もこの馬を知り尽くした古川吉洋騎手に戻る今回は一変の期待が持てます。エアソミュールはGIIとGIIIを1勝ずつしていて、このメンバーでは格上といえる実績馬です。ただ、函館記念では一昨年に1番人気で10着に敗れているように、時計が掛かるレースは苦手な部類。トップハンデと合わせて超えるべきハードルは低くありません。

 リベルタスは巴賞で3着に終わりましたが、ふだん2000mを超える距離で使われている馬で、距離不足だったことを思えば悪くない内容でした。かつてはクラシック候補と目された素質馬で、完全復調となればハンデGIIIが壁にはならないはず。マイネルミラノは巴賞の勝ち馬。巴賞は本番と直結しないことで知られますが、2着に2馬身半差という圧勝だったので余力は充分にありそうです。好調期に固め打ちする傾向がありますから、再度マイペースで行けるようなら侮れません。

 デウスウルトはこの路線の安定勢力。中日新聞杯の2着が示す通り、適度に上がりが掛かる芝2000m戦は得意条件のひとつです。先週のグランデッツァで七夕賞を制した「平田調教師・川田騎手」コンビが函館も席巻できるか。レッドレイヴンは巴賞が完敗の2着ですが、勝ち馬には展開利に加えて斤量面の恩恵もありました。これまでオープン特別は2勝しており、函館に来たのはあくまで重賞を勝つため。休み明けで使った巴賞はあくまで叩き台にすぎません。

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