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最速の月曜公開!全重賞の展望をお届けします

9月5日 札幌11R 札幌2歳S(G3)

netkeibaデスクの見解

※月曜段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

 昨年は東京デビューのブライトエンブレム、一昨年は阪神デビューのレッドリヴェールが勝つなどして、近年のこのレースでは本州デビュー組の活躍が目立ちますが、今年は登録馬の大多数が北海道デビューか、前走札幌のオープンを使った馬です。かつてのように「北海道シリーズの2歳戦の総決算」という位置づけのレースになりそうです。

1.前走逃げた馬は割り引き

 札幌芝1800mは基本的に逃げ馬が有利ですが、最終週・Cコースで行われる札幌2歳Sでは様相が異なります。過去5年の当レースにおいて「前走で逃げていた」という馬の成績は[0-1-1-16]。重賞になると多頭数の激戦が必至で、楽なレースにはなりません。事前に控える競馬をマスターしていることが小さくないアドバンテージになるようです。

2.牝馬の台頭が目立つ

 かつてのこのレースは牝馬にとっては難関でしたが、近年では様変わりしています。最近5年間での牝馬の成績は[1-2-2-11]。牡馬が[4-3-3-43]ですから、勝ち切るまでは行かないまでも、連対率と複勝率で牡馬を大きく上回っています。昨年はレッツゴードンキが3着、一昨年はレッドリヴェールが1着と、のちにGIを制する牝馬がこのレースで頭角を現しています。

3.札幌1800はハービンジャーの庭

 この2年間における札幌芝1800mでのハービンジャー産駒は[6-2-2-16]。ディープインパクトを上回ってランキング首位の成績を残しています。馬券圏内に入った馬はすべて5番人気以内で、1番人気に限定すると[4-1-0-0]。穴の妙味は少ないものの、人気馬がきっちり勝ち切っているのが特徴的です。



 今回の人気馬には前走逃げて勝った馬が多いなかで、アラバスターは前走きちんと3番手からの競馬で完勝していることは注目されます。さすがは松田博資調教師、目先の勝利だけではなく先々まで見据えています。時計は平凡ですが、これはレース中に降雨が激しかったため。スピード指数などには表れない部分ですから、惑わされないようにしましょう。ほとんどの産駒がオープンクラスという脅威の繁殖牝馬レーヴドスカーの初孫で、重賞が壁になる可能性は低いと見ます。

 ラヴアンドポップは前哨戦コスモス賞の勝ち馬。洋芝への適性が高そうで、滞在2戦目となる今回は上積みも期待できます。ペイシャフェリシタは距離延長が吉と出て未勝利戦を圧勝。初戦で揉まれる競馬も経験しており、キャリアの豊富さが武器になります。

 アドマイヤエイカン、プロフェット、アフターダークは新馬を完勝していますが、いずれも逃げての勝利でしたし、相手関係も楽でしたから、今回はクリアーすべき課題が少なくありません。スパーキングジョイの新馬勝ちは辛勝でしたが、上がりが速いレースを後方から差し切った点に価値があり、一概に侮れません。

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