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最速の月曜公開!全重賞の展望をお届けします

8月30日 札幌11R キーンランドC(G3)

netkeibaデスクの見解

※月曜段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

 サマースプリントシリーズでは最終戦のセントウルSだけがGIIですが、残り5戦のGIIIのなかでキーンランドCだけはやや賞金が高く設定されています(1着賞金4000万円。他の4戦は3800万円)。また、他の4つのGIII戦がハンデ戦や賞金別定であるのに対して、このレースはグレード別定。つまり、このレースは同じGIIIでありながらやや格上に位置づけられているのです。

 キーンランドCからスプリンターズSまでは中4週。昨年のスノードラゴン、2011年のカレンチャンと、ここを叩き台としてスプリンターズSを制覇している馬が近年で2頭出ているように、GIへのステップレースとしての役割もあって、ここまでのサマースプリントシリーズとは趣きが異なることに注意が必要です。


1.人気サイドで決着する

 GIに用事がある馬がそれなりの仕上げで出走するという性格上、夏のローカルスプリント重賞の中では例外的に人気決着が多くなっています。たとえば函館スプリントSの最近5回の馬連平均配当が10000円を超えるのに対して、キーンランドCは1602円。1番人気も最近4年続けて連対を果たしています。

2.格より勢い

 最近5年間の連対馬10頭のうち8頭までが前走でも連対を果たしていました。前走に重賞を走って連対していた馬は、過去5年のこのレースで[5-1-0-4]。昨年の勝ち馬ローブティサージュ、2012年の勝ち馬パドトロワは、前走を人気薄で激走した勢いでこのレースも制しています。スプリント路線では鮮度が大切ですから、上がり馬の勢いは軽視できません。

3.より長い距離での実績に注目

 昨年の勝ち馬ローブティサージュは阪神JFの勝者でしたし、2011年の勝ち馬カレンチャン、2010年の勝ち馬ワンカラットにも芝1400mで重賞勝ちの実績がありました。洋芝の札幌ということで、他場の1200m戦以上のスタミナを求められる様子。より長い距離もカバーできる馬が馬券的な狙い目になります。



 ティーハーフは函館スプリントSの覇者。展開が向いた面はあったにしても、2着に2馬身半の完勝でしたし、上がり3Fの34.0秒は2位を0.7秒も上回る圧倒的な数字で、完全に素質が開花したと言えるでしょう。折り合い難が解消したことでいまはどんな位置からも自信を持ってレースを進められますし、洋芝も合っている印象です。

 オメガヴェンデッタは今年の京王杯SCの3着馬。前走の函館日刊スポーツ杯で負かしたエポワスが前哨戦のUHB賞を勝っていますから、ここでも能力的には上位の評価が妥当でしょう。ローブティサージュは昨年の勝ち馬。函館スプリントSの大敗は前が壁になって脚を余しての結果でしたから、得意の舞台に戻って今回は一変が期待できます。

 エポワスは相手なりに走れる馬で、得意の洋芝ならば重賞初挑戦でも侮れません。レッドオーヴァルは昨年の2着馬。1200mでは展開の助けが必要になりますが、札幌コースとの相性は悪くありません。トーホウアマポーラは昨年のCBC賞以来精彩を欠いていますが、今回は順調に来ていますし、7-8月に3勝2着3回と夏場を得意にしています。ルチャドルアスールはオープンで2着が3回。ここも先手を奪えそうな組み合わせで、粘り込みに要注意。

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