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8月23日 札幌11R 札幌記念(G2)

netkeibaデスクの見解

※月曜段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

 真夏の大一番・札幌記念。サマー2000シリーズの第4戦にして最大のポイントが付与されるレースでもありますが、過去9回のサマー2000シリーズでチャンピオンとなった馬が札幌記念に出走したことは、函館開催だった2013年のトウケイヘイローただ一頭だけ。このことからも、札幌記念が他のローカル重賞とは一線を画するレースだということがわかります。札幌記念の勝ち馬は、凱旋門賞か天皇賞か、GIへ直行するのが普通(過去10年のうち7頭が該当)です。気が早いように見えますが、じつはGIへのステップレースと考えてまったく差し支えないレースなのです。

1.前走GI組強し

 昨年の札幌記念は、ハープスター(オークス)、ゴールドシップ(宝塚記念)、ホエールキャプチャ(安田記念)と、前走でGIを使われていた馬が1-3着を独占しました。過去10年から函館開催の2013年を除いた9回のうち、前走でGIを走っていた馬の成績は[4-3-4-13]。前走GIII組と比べると勝率で2倍、連対率・複勝率では3倍と圧倒的な成績を残しています。

2.牝馬のためのレース

 札幌開催の過去9回で牝馬の成績は[4-2-2-9]。ざっくり言うと、出走したうちの半分が馬券圏内に入り、そのうちの半分が勝っているという数字です。ちなみに着外9頭のうち3頭は4着で、掲示板を外したのは17頭出走して6頭だけ。さらにその6頭のうち5頭は二桁人気と、最初からほぼノーチャンスの馬でした。人気でコケたのは2005年12着のダンスインザムードだけ。このレースに出走した牝馬は、ほとんどが「いい思い」をして帰っていることになります。

3.スピードレース化進む

 昨年1着のハープスターはその年の桜花賞馬でしたし、3着のホエールキャプチャは1600mと1800mで重賞を5勝。2012年2着のダークシャドウ、2011年2着のアクシオンも1800m重賞に勝ち鞍がありました。対照的に、昨年のゴールドシップは1番人気で2着、2012年のヒルノダムールは2番人気で3着と、長めの距離を得意としている馬は札幌記念に来るとやや苦労しています。ステイヤーよりはマイラーがレースを進めやすい傾向は、近年ますます顕著になっています。



 ラキシスは昨年のエリザベス女王杯の勝ち馬で、牡馬を相手にしても今年の大阪杯を制しています。前走の宝塚記念はスローペースで脚を残して人気を裏切りましたが、勝ち馬とは0.4秒差。有馬記念も0.2秒差6着と、グランプリでも大崩れしないのですから、牡馬も含めてトップクラスにランクされる馬です。間隔が開いても初コースでも苦にしませんし、位置取りが自在で小回りでも安定感があります。

 ラストインパクトは春の天皇賞路線からの参戦ですが、これまでの重賞3勝のうち金鯱賞が2000mで小倉大賞典が1800m。金鯱賞は好メンバー相手のレコード勝ちでしたし、小倉大賞典も3コーナーでひと捲りからの圧勝と、いずれも非常に強い内容でしたから、むしろこの馬の本領は中距離にあると考えられます。叩き良化型であることは懸念材料ですが、力をつけた今ならば本調子手前でも高い評価が必要になります。

 トーホウジャッカルは昨年の菊花賞馬。8ヶ月の休み明けだった宝塚記念でも4着に好走して、「4歳最強」の呼び声が伊達ではないことをアピールしました。ただ、重賞レベルでの実績が2200m以上なので、このクラスでの2000m戦がどうかという疑問は残ります。追走スピードは互角ですが、小回りで上がりが速くなると器用さで見劣りしそうで、そこをどうクリアーするかがカギになりそう。

 実績で上回る「三強」に割って入るとすれば、ディサイファでしょう。昨年のエプソムカップ(芝1800m)など重賞2勝にくわえ、昨年の毎日王冠でも大接戦の4着があります。今年のエプソムカップはクビ+クビの3着でしたが、例年にない好メンバーだったことを思えば悪いステップではありません。函館競馬場での実績になりますが、洋芝の中距離では2戦2勝。ディープインパクト産駒としては切れ味に欠ける面があり、北海道はうってつけの舞台になります。

 叩かれつつ復調気配のトウケイヘイロー、函館記念勝ちが好タイムのダービーフィズ、函館やロンシャンに実績があり洋芝で上積みが見込めるステラウインドが押さえ。

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