最速の月曜公開!全重賞の展望をお届けします
※月曜段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。 真夏の牝馬重賞・クイーンS。GIII戦でありながら実績馬も出走しやすい別定条件のため、GI実績馬の秋への叩き台として重宝されています。 最近5年間では1番人気が3勝で2番人気が2勝。「勝ちに来た馬」がきっちり結果を残しているレースだと言えます。ただし、2着馬については昨年が6番人気で、それ以前を遡っても8、10、10番人気と、まともには収まっていません。連勝ベースではローカル重賞らしい波乱を期待しても良さそうです。 1.行った者勝ちの開幕週 年に一度の札幌開催の開幕週ですから、馬場の状態は絶好。その上、コーナーが大きくて直線が短い札幌のコース形態も相まって、前に行った馬がなかなか止まりません。最近10年間のうち、函館開催の2013年と連続開催の2開催目だった2009年を除いた8年のうち、4コーナーで3番手以内だった馬が6勝。残りの2年も4番手と5番手ですから、勝ち切るためには前に行けるスピードが必須です。 2.ヴィクトリアマイル組強し 近年もっとも好走が目立つステップレースはヴィクトリアマイルです。最近5年間でのべ13頭が出走して、2勝2着1回3着1回と、他のステップを圧倒しています。GIということもありますが、マイルのスピードレースであることもクイーンSとの親和性アップに寄与しているようです。逆に、最近不振が続いているのがマーメイドS組で、過去5年間で14頭が出走しながら1頭も3着以内に入っていません。 3.前走惨敗馬の巻き返しが妙味 一昨年2着のスピードリッパーはその前走では13着に惨敗していました。2012年2着のラブフールは8着から、2011年2着のコスモネモシンは11着からの巻き返し。逆に前走好走馬は頼りにならないレースで、過去5年間の連対馬のうちその前走でも連対していた馬は2頭だけでした。疲労が残っている可能性がある前走好走馬より、前走惨敗馬に妙味があります。 レッドリヴェールは距離不足の阪神牝馬Sで6着、前残りのヴィクトリアマイルで4着と、今年になってレースぶりに覇気が戻ってきました。キレというよりしぶとさが持ち味の馬ですから、コーナー4つの中距離戦は合っています。先行力の比較でも近走の内容ならば最上位にランクできます。小回りでの手綱捌きに冴えを見せるルメール騎手の存在も頼もしく、死角の少ない中心馬になります。 ノットフォーマルは終いのキレ不足を補うためには逃げを打つ形がベスト。もともとテンのスピード自体はそれほどではありませんが、このメンバーならばハナが叶いそう。2戦2連対の札幌コースでしぶとさが発揮できそうです。フーラブライドは牝馬同士の中距離戦なら力量は上位です。開幕週の馬場は課題ですが、血統的に洋芝は合っている可能性があります。フレイムコードは休み明けの五稜郭特別を快勝。もともと夏場を得意としていますし、3歳時には紫苑S3着があるようにオープンでも通用する素地を持っています。 守備範囲の1800に戻るメイショウスザンナ、洋芝と横山典弘騎手への手替わりに打開の糸口を探るイリュミナンス、決め手に欠けるものの大崩れしないブランネージュが抑え。
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