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最速の月曜公開!全重賞の展望をお届けします

12月14日 阪神11R 阪神JF(G1)

netkeibaデスクの見解

※月曜段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

 牝馬は牡馬よりも仕上がりが早いので、阪神ジュベナイルフィリーズには有力牝馬の大多数が出走します。オールスターが初めて集結して勢力図が明らかになる、ということでは、ある意味牡馬の皐月賞のような性格も持っています。牝馬にとって非常に重要なタイトルです。

1.ステップ重賞勝ち馬は不振

 コース改装以来の8年間で、ファンタジーSを勝った馬の当レースでの成績は[0.2.0.5]。また、一昨年創設されたアルテミスSからは、まだ当レースで馬券圏内に入った馬は出ていません。2歳牝馬にとって短期間に重賞を連戦することは、体力的に簡単ではないのでしょう。

 ただし、今年からは両レースがそれぞれ一週早められたので、この傾向に変化が生じるかもしれません。両重賞では、勝ち切った馬よりも「差して届かなかった」馬が余力を残している可能性があり、狙い目です。ローブティサージュ、ホエールキャプチャ、ベストクルーズがこのパターンで連対を果たしています。

2.中距離戦実績か前走差し

 関西圏では京都の連続開催からの阪神替わりで、直線に坂があるコースを未体験という馬も少なくありません。直線まで余力を残すためには、きっちり折り合いが付けられることが必須です。

 チェックすべきポイントは、前走で差す形で競馬をしている馬か、1800m以上の中距離戦での好走歴がある馬。近8年の連対馬16頭のうち例外は2頭だけです。

3.優秀な差し脚が要求される

 GIのマイル戦、しかも坂コースですから本質的に差し馬が有利です。といってもまだこの時点では脚質が定まっていない馬もいますから、目安としては前走の上がり3Fがメンバー中最速か、少なくとも第2位をマークしていること。このデータの例外は、過去8年の連対馬16頭中でわずか1頭です。

 レッツゴードンキは牡馬の素質馬が揃った札幌2歳Sを3着。前走のアルテミスSは直線で進路採りに手間取ったぶん2着に敗れましたが、上がりはメンバー中2位をマークして、マイル戦への対応に目処を立てました。折り合いOK、差し脚も優秀。牝馬最初のビッグタイトルに最も近いのはこの馬でしょう。

 コートシャルマンは2戦2勝の差し馬。重賞は未経験ですが、前走で負かしたダノングラシアスがファンタジーSで2着ですから、序列的にはここでも上位にランクされます。ショウナンアデラは新馬戦をナヴィオンの2着に敗れたあと2連勝。スピードがあるので先行する形を取っていますが、つねに速い上がりをマークしていて坂コースの差し比べにも不安はありません。

 ココロノアイはアルテミスSの勝ち馬。新馬戦で1800mを使っている(2着)ように中距離志向もありますが、前走で折り合いを欠く面を見せたのは不安材料です。ファンタジーS組では、勝ち馬よりも差し脚に見どころがあったダノングラシアス、ペルフィカ、レオパルディナを採り上げます。

 ロカは新馬を勝っただけの戦績ですが、先行馬ペースを後方から差し切って3馬身差の圧勝という次元の違うレースぶりでした。抽選を通れば最大の惑星に浮上するでしょう。

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