最速の月曜公開!全重賞の展望をお届けします
※月曜段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。 菊花賞への一里塚。セントライト記念が小回り中山(今年は新潟)で行われるのに対して、こちらは阪神の外回りコースをぐるりと一周の2400m戦。本番への予行演習としてより適切なのはどちらかは、言うまでもありません。距離が延長されてからの過去7年間で、神戸新聞杯を経ずに菊花賞を勝った馬は1頭だけ(1000万条件から臨んだスリーロールス)。過去4年の勝ち馬は菊花賞でも連対を果たしており、その重要性は年々高まっています。 1.差し馬が強く、逃げ・先行馬には厳しいレース 根幹距離で直線が長くて坂もある、ということで本質的に差し馬が有利な条件です。というよりも「逃げ・先行馬が恵まれにくい条件」と言った方が正確でしょう。去年のサトノノブレスはここを先行して3着、菊花賞で2着。2007年のアサクサキングスは、神戸新聞杯を2着で菊花賞を1着。逃げ・先行馬にとっては、菊花賞よりも神戸新聞杯の方が勝ちにくいのです。 2.休み明けはマイナスにならない ダービーからの直行馬が強いということもありますが、それ以外の連対馬もラジオNIKKEI賞や7月の中京開催からの中10週ですから、レース間隔が開いている馬しか勝ち負けになっていません。フレッシュな状態であることが重要な要素で、真夏の条件戦を勝って来た馬よりも、それ以前に賞金を確保していた馬に目を向けるべきです。 3.前走距離はなんでもあり 昨年2着のマジェスティハーツは芝1600mの長久手特別からの臨戦でしたし、芝1800mのラジオNIKKEI賞からという馬も過去に2頭連対しています。むしろ、長めの距離の条件戦を使われてきたステイヤータイプの成績が奮わないことに注目しましょう。速い上がりを使える差し馬であれば、前走距離にこだわる必要はありません。 2歳戦の早期化に伴って春のクラシック出走組の壁が高くなっている、という傾向は先週のセントライト記念の予想でも述べたとおり。ダービーの上位馬はごっそりセントライト記念に行ってしまいましたが、そのぶんここは構造がシンプルになりました。 ワンアンドオンリーは不器用さがあリますが、直線が長いコースならば安心して見ていられます。自身以外のダービー上位馬不在のここは不動の中心となります。トーセンスターダムは腰の甘さが残っているので、長い直線でのヨーイドンは大歓迎。GIでは大敗しましたが、メンバーが大幅に楽になった今回は素質の高さに再注目すべきです。 サトノアラジンは高レベルGIIIばかり使われたために賞金加算に失敗しただけで、ここに入っても実績上位にランクされます。ただし、脚質を前目に変えてきているのがこのレースにおいてはマイナス材料。ヴォルシェーブは春のクラシック不出走ですが、2月のセントポーリア賞で負かした相手がクラリティシチーとショウナンラグーンですから、ここでも格下感はまったくありません。 おそらく人気でしょうが、思い切って絞れば上記4頭。他では、勝ち味に遅いもののいまだ馬券圏内を外していないウインフルブルーム、坂のある阪神なら見直せるスズカデヴィアス、2400では過去2戦とも好結果を出しているヤマノウィザード。
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