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最速の月曜公開!全重賞の展望をお届けします

9月21日 阪神11R ローズS(G2)

netkeibaデスクの見解

※月曜段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

 3歳牝馬、秋の統一予備試験。秋華賞のステップ重賞はこれひとつだけ(紫苑Sはオープン特別)なので、牝馬のトップクラスの大部分がここを復帰戦に選んで「秋のチューリップ賞」とでもいうべき豪華メンバーになります。

 条件が阪神芝1800mに変更された2007年以降の7年間で、1番人気が3勝して2着が1回。一方で6番人気以下の人気薄が8頭も馬券圏内に絡んでいて、一筋縄では行きません。世代限定の牝馬路線ではトップクラスの層が薄いので、数少ない上位馬がこけるとその下はなんでもあり、という状況になりがち。一発屋的な激走馬が飛び込んで来ることが珍しくないので、事前に広く目配りをしておく必要があります。

1.クラシック組対夏の上がり馬

 7年間の連対馬14頭のうち、前走がオークスか桜花賞だった馬が11頭を占めます。春のクラシックに間に合わず、条件戦を勝ち上がって挑む馬は3着止まりというケースがほとんどです。近年は2歳戦の開始が早まって、それに合わせて2歳馬の育成もテンポアップしていますから、春のクラシック組の壁が以前より高くなっていることは間違いありません。

2.レース上がりが速くなって切れ味勝負に

 重馬場になった2回を除くと、勝ち馬が使った上がり3Fの数字は33秒2から34秒2の間に入ります。底力よりは軽い切れ味が問われるレースになりやすく、アパパネやレッドディザイアという強い馬が沈んだのも切れ味負けというパターンでした。

3.桜花賞よりもオークス実績

 距離としてはマイルに近いものの、スローになりやすいために中距離で好走できるような資質が求められます。マイル以下の距離でしか実績がなく、桜花賞からオークスに行って着順を落とした、というような馬はなかなか巻き返せません。去年のレッドオーヴァルや2011年のマルセリーナなどがこのパターンで凡走しています。

 今年は春のクラシック組の出走が少ないながら、わかりやすい実績馬が揃っているので、人気は上位数頭に集中しそうです。ヌーヴォレコルトは距離が延びて花開いたハーツクライ産駒で、「オークス>>桜花賞」の実績から見てもローズSの中心にふさわしい馬です。レッドリヴェールはハイペースの激戦の方が持ち味が発揮できる馬ですが、それはあくまで高いレベルの争いでの話。同世代の牝馬でこの馬に立ち向かえる馬は何頭もいません。

 ブランネージュはオークスの5着馬。同条件の君子蘭賞を快勝した実績があり、重い扱いが必要です。リラヴァティはチューリップ賞の3着馬。前走の西海賞は内で詰まったのが敗因で、実質的には1000万勝ちに近い実力があります。ヒルノマテーラは5月に初勝利を挙げた夏の上がり馬で、レースを覚えて一戦ごとに上昇中です。プリモンディアルはチューリップ賞で2番人気に支持された素質馬で、大勢逆転の可能性を秘めます。サングレアルはフローラSの勝ち馬ですが、体質が弱く順調に使い込めないのが難点です。

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